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2022/03/16 11:30
アネモネSで思う、矢作師の偉大さよ・・・。
アネモネSを見ていてしみじみと感じた事がある。
このレースで1人気のヴィズグレイスはムリに控えさせた結果、折り合いを見事に欠いての大惨敗。
日本の調教師は何でもかんでも控えて折り合いをつける馬に育てる事がその馬にとって良いと思っているのが分かる内容。
日本におけるステレオタイプ的な馬の育成への考え方であり、あの一流と言われる国枝師でさえそうかと思うと残念でならない。
普段の調教で控える事を教える事は良いと思うのだが、レースではあくまでもその時々で馬が一番実力を出せるスタイルにするべき。馬には自ずから個性があるので、人の考え方を無理に馬に当てはめようとするのは本当にやめて欲しいと思う。
そう考えると、現時点で調教師として断然に抜けていると思うのが矢作調教師。
パンサラッサやマルシュロレーヌを見出した師で、パンサラッサの様にハイペースで逃げる事に活路を見出した事や、ダートを軽視する調教師が多い中で、芝でも好走しているにも関わらずダートにマルシュロレーヌを転向させた手腕は見事としか言いようがない。とにかく競馬会に蔓延するダート軽視、逃げ軽視。こういう形にとらわれずに馬に適したレースを使い、戦法を採らせられる矢作師は本当に素晴らしいと実感させられた。これが本当の馬優先主義と思う。
引退した藤沢師や引退が見えてきた国枝師は、確かに一時代を築いた師ではあったが、遂にこの偏見からは脱する事はできなかったなぁと実感させられたレースでもあった。
一口出資者としては瞬発力に優れた馬は大抵高額である。
そういうタイプの馬は当たれば大きいが外れた時のリスクも大きい。
結果的にズブいタイプの馬に多く出資する事になる。そうしたタイプの馬が活躍するには切れ味のある馬になし崩し的に脚を使わせるために、速いペースでレースをする事やダートを使う事が重要になってくる。
こうした事情を考えると、矢作師の馬にはぜひ出資したいものだと心から思う。
・・・がまぁ、矢作師は元々人気だから出資できないんだけどね。(笑)
逆に言えば矢作師の馬に出資できないなら、変に人気だけするリーディング上位の調教師の馬よりも偏見が少ない若手厩舎に出資したいと思う。