Ferriのしくみ【カバー率】

　2月10日の東京7Rは『期待値0.5以上が1頭もいない』状態が予測されたため、予想公開を断念しました。この「異常」の理由はFerriの確率計算法にあります。

　Ferriは最初に全出走馬の予測されるパフォーマンスを指数化し、確率分布関数に基づいて各馬に暫定的な優勝確率を割り当てます。次に、不安要素を加味して「個別に」優勝確率を割り引きます。全出走馬の優勝確率を足し合わせた数値＝カバー率が100％にならないのは、この段階で優勝確率を捨てているからです。
　能力は圧倒的だが不安要素が多い馬が出走する場合、失われる確率が多いためカバー率は小さくなります。圧倒的人気馬サンチェサピークの前走大敗を不安視した影響が大きく、当該レースのカバー率は僅か【9％】でした。

　捨てた確率を他馬に割り当てることも可能ですが、しばらくは現状維持でいく予定です。