Ferriを回顧【2019年2月2週】

　2月2週のFerriを配当固定盲目買い（注釈）でシミュレートした結果、単勝では「期待値0.89以上」のレンジでプラス収支、期待値2.69以上のレンジで最大収益（回収率273％）でした。手応えがなかったのに2月1週より遥かに良くなっているのは意外でした。
　ちなみに式別のみ複勝に切り替えると「期待値1.69以上」のレンジでプラス収支、最大回収率は110％（期待値1.82以上）と単勝に劣る結果でした。なるほど、先週末は複勝より単勝でしたか。
　いや、むしろ単勝を評価する上で1週間のデータ量では不足と考えた方が正しいような。シミュレーション範囲を今年全体に変えると、単勝では「期待値2.42（先週までは2.76）以上」、複勝では「期待値2.32（先週までは2.13）以上」でプラス収支でした。長期的には期待値2.5辺りが損益の基準線（＝現バージョンのFerriのスペック）と考えるのが妥当でしょうか。もちろんシミュレーションは盲目が前提ですので、実績以外の要素と織り交ぜてFerriを使えば勝負できる範囲はもっと広がりますが。

　高期待値の凡走馬について、先週末は特に共通性がみられなかったので1頭だけピックアップします。
【期待値7】土曜（2/9）小倉2R　4番　モーニングコン　7番人気8着
　評価する上で最も難しいのが新馬戦直後。読みハズレが多いけど当たればデカい、そんなギャンブル性が「新馬戦直後」の高期待値馬は顕著です。期待値7以上だと今年の該当馬は他に、若駒Sのフェアリーポルカ（期待値14.8、最低人気3着）のみ。

（注釈）配当固定盲目買い：特定の条件を満たす馬券を機械的に、オッズに応じた金額を購入する方法。的中した場合、全て同じ金額が払い戻されるため、高配当のラッキーパンチによるバイアスを受けにくい。