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2019/04/02 22:28
Ferriを回顧【2019/3/30-31】
毎週定例の回顧の前に、今回はシミュレーションについて詳しく説明します。作業として最初に、対象期間の全出走馬の単勝期待オッズ・実際のオッズ・単勝および複勝の払戻金を抽出します。次に、全出走馬をEV順で並び替え、高EVから順に定められた購入方法を適用したと仮定して通算収支を求めていきます。
結果は添付グラフのようになり、横軸は購入範囲のEV(期待値)の下限を、縦軸は収支を示します。グラフの左側(高EV側)から購入していくと、EV5あたりから上昇していきEV3.7あたりで頂点を迎えます。この頂点を最近の回顧では「最大収支」と表現しています。頂点を迎えた後は収支が減少していき、EV2.3あたりでマイナスに転じた後は損失が増える一方となります。この最終的にマイナスに転じた点を毎週の回顧では「損益境界の下限」と表現しています。
グラフを作って気づきましたが、EV3.7以上の範囲で得た利益をEV2.3-3.7で使い果たしているのだから、EV3.7が実質上の期待値1だわ…今後はこの「最大収支」となるEVの閾値を中心に公表していこうと思います。グラフは今年の1月から3月までの複勝の結果で、最大収支の閾値はEV3.80(回収率155%)となっています。単勝の閾値はEV4.19(回収率104%)です。
先週末の結果をシミュレーションしたところ、複勝では収支がプラスになることはありませんでした…ラッキーな週末の直後にデビュー史上ワーストな週末が待っていたとは…そもそも2場開催でレース数が少なかった(かつ小頭数が多かった)のでタマが少ない状況でしたね。一方、意外なのは単勝シミュレーションで、EV1.08以上を購入すれば最大収支(回収率114%)を得る優秀な結果だったようです。
【先週のEV2.5以上の正解馬】ニホンピロコレール(EV2.9)
対象馬が23頭と少ない中、唯一馬券に絡んだのがニホンピロコレール。しかしこの馬、発走1時間前にはEV2.5未満だったはずです。この時間以降はFerriの守備範囲外(馬体重発表・パドック)が主因でオッズが動くため、滑り込みで高EVとなった馬は危険と思っていましたが、同パターンの馬が馬券に絡むケースが多いですね。裏を返せば、多数の人は馬体重の増減やパドックを過大に、もしくは誤って評価しているのかもしれません。
EV:期待値