英雄達の夏物語2022 その２

ワウト・ファンアールト（ユンボ・ヴィスマ）
マイヨ・ヴェール（ポイント賞1位）と総合敢闘賞を獲得。
STAGE1のタイムトライアルで2位、STAGE2、3のゴール前スプリントで2位と
ここまで３ステージ連続２位。これだけでも凄いが
STAGE4ではスプリントとなる前に抜け出しここで勝利をもぎ取る当りがさらに凄い。
その後もスプリントで1勝、タイムトライアルで1勝、合計ステージ３勝。
それだけでなくヴィンゲゴーへの好アシストも光り
分業制が確立されている近代ロードレースの中にあって
スプリント、タイムトライアル、平坦、山岳ステージ構わずエスケープ、アシストと
異常ともいえる大回転の活躍。
大谷翔平が二刀流の活躍と話題であるが、
チーム ユンボ・ヴィスマにはワウトとファンとアールトが居ると
称されるほどであった。
まさに今年の主役であった。
STAGE21ではタイムトライアルでの勝利も決めたわけだが、
ヴィンゲゴーもまたここで総合優勝を決定的なものにし、
そのヴィンゲゴーを出迎え感極まり涙するワウトの姿にも感動したものだ。

タデイ・ポガチャル（UAEチームエミレーツ）
総合２位、マイヨ・ブラン（ヤングライダー賞1位）
これまではとにかくやりたいようにやってライバルを打倒してきた
ポガチャルであったが、ヴィンゲゴーとチーム ユンボ・ヴィスマの完璧な
レース運びの前に敗れた。
この敗北はポガチャルをさらに強くさせるだろう。
敗れてもなお笑顔を振りまくポガチャルには癒される。