函館２歳Ｓ

今年初の中央２歳重賞。今年の出走馬はいい勝ち方をしてきた馬が多く、なかなか好メンバーがそろったといえましょう。なかでもモンドキャンノは新馬戦で負かしたメンバーが続々勝ち上がったこともあってかなりの注目を集めていました。パドックでもいい雰囲気で僕も期待を賭けていたのたのですが、それを押さえてこのレースを制したのは２番人気レヴァンテライオンでした。
レヴァンテライオンもデビュー前から評判になっていた馬なんですよね。米国生まれの外国産馬ですが、父のパイオニアオブザナイルは米３冠馬アメリカンファラオを輩出しています。その父がエンパイアメーカーですから、日本の馬場への適性も見込まれて買われ、実際結果も出した、ということでしょう。デビュー戦で負かしたエスケークラウンも勝ち上がっていますし、勝ち方も、態勢決したかと思われるところからグイともうひと伸びして前を捕らえた、底力を感じさせるものでした。今回のパドックも闘志を内に秘めるといった感じでおちついていました。スタートもよくすんなりと流れに乗ったレースをできてましたし、最後まで脚色が衰えませんでした。総合的な仕上がりの良さで今回はこのメンバーでもいちばん上だったと評価していいでしょう。
モンドキャンノは対照的に道中で引っかかってしまいました。鞍上の戸崎騎手もかなり手綱を絞って抑えこんでいるふうでしたし、一瞬後方の安全も確認しなければならなかったようですからね。そのなかで最後は地力の高さを見せてくれましたが、やや残念な敗戦となってしまいました。
３着には伏兵タイムトリップが粘りこみましたが、印象としては上位２頭と３着以下では、現時点においてはやや力差があるかなといった印象。あとは、今後、洋芝から野芝に主戦場が変わりますから、それで勢力図にどんな変化があるか、ですね。
なお、僕のＰＯＧ指名馬ラッシュアウトも連闘でここに挑みました。六週間の函館開催で４戦目ときついローテーションのなか、好スタートから果敢に先行して見せ場を作ったのは立派だと思います。連戦の疲れは心配ですが、今後も適鞍を見つけてコツコツ頑張ってほしいですね。