266件のひとこと日記があります。
2022/04/10 22:28
≪桜花賞・回顧2022≫
1着−スターズオンアース
…初白星の走破タイム1.47.3が昨秋の府中2歳新馬・未勝利1800m戦でサリエラの1.47.2に次ぐ2番目の好時計。以降3戦は惜敗続きの善戦タイプだったが、川田騎手が空いていたというタイミング絶妙な巡り合わせだった。G3になった1986年以降、前走クイーンC2着から桜花賞で3着以内に来たのは「2007年カタマチボタン」「1998年エアデジャヴー」の2頭のみ。さらに、フェアリーS2着馬が桜花賞で3着以内に来たのも「1992年ブルーリッジリバー」以来史上2頭目というレアっぷり。実に15〜30年に一度というレベルの手綱捌きを川田将雅がやってのけた上での戴冠ということになる。ローテーションで馬券予想を組み立てたが、過去10年では足りないことを痛感。そして、鞍上が変われば結果も変わる、特に大一番に強いトップジョッキーに乗り変わる伏兵は押さえ必須と覚えておきたい。
2着△ウォーターナビレラ
…土曜阪神の内有利傾向が伝わると一気に売れ出した、競馬ファンは良く分かっている。前2戦は好位競馬でキレ負けしていたが、こと今日の馬場には最適で武豊騎手のレース運びもほぼ完璧、ハナ差は時の運としか言いようがない。NZTジャングロの逃げ切りも見事だったが、名手健在!
3着△ナムラクレア
…超抜調教好仕上がりで、インスタントジョンソンじゃいさん始め穴党から本命視されているのを各所で見かけた。ミッキーアイル産駒で勝ち切ったのが1200mまでなので、将来的には有望なスプリンターとなりそうだが、ロジャーバローズのダービーでお馴染み1枠1番の浜中騎手が五分のスタートからスピードとデキの良さを活かし切った。
4着○サークルオブライフ
…じっくり構えて上がり最速33.3。いつもの外差し馬場なら届いていたであろう乗り方。この安定感なら現時点でオークス最右翼か。エピファネイア産駒なので3歳の内に勝てる所は勝っておきたい。よって年内は人気でも逆らわず買い続けるべき1頭。
5着△ピンハイ
…やはりチューリップ賞はフロックではなかった。小柄な馬がさらに馬体を減らして人気を落としていたが、直線内を突こうとして壁になっても外へ進路を取り他馬とぶつかりながらも馬群をこじ開けるように伸びてきた。馬体回復&成長があれば、いよいよサークルオブライフと全く遜色ない評価で狙いたい。
6着−パーソナルハイ
…この世代、大苦戦を強いられているディープインパクト産駒。その底力をもってしても掲示板すら届かなかった。
10着▲ナミュール
11着☆プレサージュリフト
…負けるならこういう展開だろうな、と誰もが考えていたパターンで惨敗。上がりの脚もそれほどでなく、これはハービンジャー産駒が直線急坂コースをあまり得意としていない傾向が如実に出た感じ。淀が改修中である以上、巻返しあるなら府中ということになるが、どの距離を選ぶかがポイント。オークスよりもNHKマイル向きという気もするが…
14着◎フォラブリューテ
…相変わらずもっさりしたスタートから出して行く気配もなく、ルメール騎手なら阪神の馬場傾向も理解していた筈だと思うのだが、後方から外々を回し何の工夫も見せ場もない惨敗。
今回は、前走ローテーションで馬券予想を組み立てましたが、ただ一頭◎のフォラブリューテのみ馬券圏内実績の無い紅梅Sから直行というローテに目を瞑りPOG応援の感情を割り込ませてしまった。○▲☆もほぼ同格の印だからこそ甘めに見積もっての◎だったが、そもそも人気馬には絶対不向きな馬場であった。
内有利で内どうしでの決着も想定し一桁馬番の△BOXを三連複で押さえたが、データの取得範囲「過去10年」が狭過ぎたのが最大の反省点。
それにしても1〜4番人気を始め、ハービンジャー産駒もエピファネイア産駒もキャロットファームもサンデーレーシングもノーザンファームも全てブッ飛んでしまうとは… 開催週を少しずらしただけで、トラックバイアスが変わり人気ブランドも総崩れとなり得る現実。勉強になった桜花賞でした。