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2015/05/29 21:26
ダービーに生命を削って挑んだ馬たち
ダービーは一生に一度の晴れ舞台であるがゆえに、これが最後の勝利、最後のレースになってしまう馬も多い。
まず取り上げるのは不良馬場で行われた2009年。
皐月賞惨敗から鮮やかな逆転劇を演じたロジユニヴァースの上がり3Fは39秒2。
後ろの馬は上がり3F40秒越えの馬も多くバタバタ。
みな消耗が激しく、ロジユニヴァースも皐月賞馬アンライバルドもその後はまともな競馬ができなかった。
3着アントニオバローズは死んでしまったし、重賞1勝したとはいえリーチザクラウンも期待通りの活躍とまでいかなかった。
ナカヤマフェスタが宝塚記念を勝ち凱旋門賞2着と活躍してくれたのが救い。
もうひとつ、消耗戦だった2004年。
マイネル・コスモ軍団が5頭出走したにもかかわらず、自爆ペースを演出。
2番人気のコスモバルクは五十嵐冬騎手の気持ちの高ぶりもあって、ハイペースにもかからわず早仕掛け。
キングカメハメハは直線入り口で先頭に立って押し切る強い内容でダービーレコードで勝利。
ハイアーゲームは「最強の大王」に根負けして力尽きて3着。
キングカメハメハは神戸新聞杯を勝つも故障で引退。
2着ハーツクライ・3着ハイアーゲームは秋は大不振。
このレースのダメージがいかに大きかったかを物語る。
ただ、ハーツクライとダイワメジャーが古馬になって大活躍をしており、世代レベルの高さを証明してくれた。
この他、アイネスフウジン、サニーブライアン、タニノギムレットはこの後レースに出ることなく引退。
この日のために競争生命を削って頑張った馬たちがいる。