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2012/04/01 03:20
とはいっても…(汗)
下では馬見で頑張ってるって書きましたが、あくまでそれは選定法の軸に置いているというだけの話です。
母の年齢や預託厩舎を気にしてることは書きましたが、もちろん出生日や牧場コメ、母系のブラックタイプなども気にはしています。
まず、目に付いた馬の体を各部位やそれらの連携から加点制で採点し、総合点上位から順に先に挙げた補助項目を満足する馬を指名していく、僕はこういう風に指名候補を絞り込んでいます。
自分の馬見は現状、条件クラスを勝ち負けできる馬とOPを勝ち負けできる馬を見分けることができません。
今期のジョワドみたいな馬ならかなり自信をもって推すことはできますが、POGでは成長期の馬を見る関係上、そんなのにはそうそうお目にかかれません。
それでは4番打者を指名できないので、補助項目でそういう馬と出会う確率を高めていく、そういう戦略を採っています。
出生日については、基本5月生まれ以降は指名しません。
フューチュリティ誌などの仔馬紹介ページを見るとよく分かるのですが、2月生まれと5月生まれの体つきは全然違います。
成長するにつれてこの差は縮まっていくのでしょうけど、それでも2歳戦の間に遅生まれが早生まれの走力を上回るのは、持てる素質がそれなりにないと厳しい気がします。
事実、指名を2〜3月生まれで固めるようになってからは、未デビュー馬や途中離脱馬が減りました。
また、わざわざ関係者コメから早期出走馬を選んでいくようなことをしなくても、年内にデビューしてくれる仔が増えました。
現場での育成がどの程度細やかなのかは分からないけど、奥手の仔はどうしても進んでる組を追いかける分無理をしがちになり、故障につながりやすいのかもしれません。
高額馬はもともと大事に育成されるでしょうから、その限りではないかもしれません。
統計上では1・2月生まれからクラシック勝馬が出ていないそうですが、僕は一発よりも打率の方を優先して早生まれ優先の戦術を採っています。
あと、馬見の力がついたことで、脚元がヤバそうな仔に手をださなくなったこともあるだろうし、晩成型の母系(ブラックタイプや兄弟の本格化時期から推定しています)もできるだけ避けるようにはしているので、このあたりも効いてるかも。
牧場コメについては最近になって再び考慮するようになりました。
少し前は全くアテにならなかった牧場コメですが、最近はベタ褒め馬が意外に走る走る(汗)
社台系に限られる気がしますが、これも少しは重視しないといけない時代にまたなってきた気がします。
推測ですが、社台Gは仔馬の身体能力を結構早い段階で把握してるような気がします。
その段階がいつなのかはハッキリしないけど、入厩前には間違いなく把握してるはずです。
それは去年の入厩直後のジョワドヴィーヴルについて松博先生が語ったコメントで明らかです。
あの時、先生はジョワドの心拍数について具体的な値をコメントされてました。
たしか運動中の最大心拍数だったかと。
あれを把握するにはハートレートモニターを使わなきゃ絶対無理。
あんな機械を装着するなら、それ以前に関係者がよほどの何かを感じてなきゃ普通はしないでしょ。
実際はあんなハイテク機器を使わなくても、アナログな方法で分かってしまうのかもしれません。
ただ、社台Gは研究論文をたくさん出してるので、研究データの収集も兼ねて色々やってても不思議ではないように思います。
もちろん金満社台Gのことだから、育成全馬にハートレートモニターつけてる可能性もないわけじゃないけど、そうだったとしても後でジョワドの心肺機能が凄いという言葉が聞かれることには違いなかったワケで…。
当たらないといわれた吉照さんの一番馬コメも、去年(リベルタス)今年(グランデッツァ)と当たりを重ねて精度が上がってきているあたり、このような内幕があってのことではと裏読みしています。
(追伸)
ジョワドについては今月号の吉田勝巳氏がインタビューで「2歳春時点から他とは違った」とコメントされてましたね。