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2012/04/07 03:46
内枠はホンマにダメなのか?
JRAが発表してる過去5年分の枠番別成績(ttp://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2012/0408_1/index.html)、あのデータは厳しいねぇ。
たった5レース分のデータに基づく傾向で、まじめな統計論から語ればハナクソなデータといえるものだけれど、あれほどハッキリした傾向が現れてると弱気にもなる(ノ_-。)
ただ内枠から出走したグループに、その後も活躍したような強い馬がどれだけ含まれていたかは気になる。
そういう馬がもともと少なかったのであれば、そもそも外枠有利の傾向が現れて当前だから。
そこで内枠から出走(3枠6番以内)し、かつ桜花賞後にG1を勝利した馬をピックアップしてみた。
(「桜花賞後」とした理由は、身体能力は一流半でも並外れた早熟性を武器に、他馬が素質を開花させる前にビッグタイトルを獲った可能性のある馬を除外したいから)
●各枠から輩出されたG1勝ち馬(桜花賞後限定)の内訳
2007年 勝ち時計 1:33:7 勝ち馬上り3F 33.6(ダイワスカーレット)
(内枠) ローブデコルテ
(外枠)ダスカ、ウォッカ、アストンマーチャン、ピンクカメオ
2008年 勝ち時計 1:34:4 勝ち馬上り3F 34.5(レジネッタ)
(内枠) なし
(外枠)レジネッタ、リトルアマポーラ、トールポピー、ブラックエンブレム
2009年 勝ち時計 1:34:0 勝ち馬上り3F 33.3(ブエナビスタ)
(内枠) なし
(外枠)ブエナビスタ、レッドデザイア
2010年 勝ち時計 1:33:3 勝ち馬上り3F 34.1(アパパネ)
(内枠) なし
(外枠)アパパネ
2011年 勝ち時計 1:33:9 勝ち馬上り3F 34.3(マルセリーナ)
(内枠)なし(後の重賞勝ち馬すらゼロ)
(外枠)マルセリーナ
●ゲート数の合計に対するG1勝ち馬の割合
(内枠) (外枠)
2007 17% 33%
2008 0% 36%
2009 0% 17%
2010 0% 8%
2011 0% 8%
合計 3% 20%
※ゲート数は内枠6、外枠12。2008年のみポルトフィーノの取り消しで外枠が11
内枠から発走した馬で後にG1を勝ったのはローブデコルテ1頭のみ。
上には書かなかったが、サンカルロやショウリュウムーンなんかの実力派だけは、内枠発走でも小差の4着には突っ込んできてて、そうでない馬はカタマチボタン以外全滅。
この結果を踏まえると、内枠から発走した馬は、そもそもG1で勝ち負けできるほどの力がなかった馬が殆どだったことになる。
となると、JRAが発表してる外枠発走有利という傾向は、単に内外に配された馬の能力差が反映されただけのデータと捉えるのが理にかなっていそうだ。
賞金合計の平均値、いや中央値を使って内外の差を比べると、もっとハッキリと傾向を見極められそうな気がするけど…誰かやらんかな?
改修後の阪神マイル戦は実力が発揮しやすいコースになったと言われているけど、このデータを見る限り、確かにそんな気がする。
対象となった5レースは、2008年はちょっと微妙だけど、概してまあまあの時計で決着してる。
ということは、よほど極端に内外の馬場コンディションに差が生まれない限り、現在の桜花賞は「強い馬が当たり前に勝つ」そういう設定になってるってことなんだろう。
今年の内枠出走馬でもホントに実力がある娘なら、極端に時計が掛かる馬場でなければ掲示板にかなりの確率で突っ込んでくるような気がする。
なんにせよ、これは愛しのサンシャインちゃんにとって心強いデータ。
枠番が決定した時点でガッカリしてしまったが、この娘がほんとに強ければ結果はおのずと付いてくるということ。
たとえ勝ち負けに食い込むことができなくても掲示板に絡んでくるようなら、オークスにも希望が持てそうだ。