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2012/08/16 18:41
矢作さんの言葉の裏を読んでみた(笑)
ネオウィズダムの調教時計、他の馬の調教時計もザッと見てみたけど、やっぱりフツーに好時計みたいだ。
結局、悲観的になってる人達は、フットワークの重さや併せ相手に競り負けたことを気にしてるってことなのかな?
レーシングビューワーがあれば彼らの心配の種が分かりそうなモンだけど…。
前から憧れてたレーシングビューワー、そろそろ大蔵省に直訴してみようかな(汗)
それはそうと素朴に思うんだけど、矢作さんは何で調教番長のプリンセスジャックをパートナーに選んだのかな?
普通、調教パートナーには走力が同じぐらいの馬をあてがうのが基本と聞いたことがある。
なかには角居さんトコみたいにあえてOP馬と併せる厩舎もある。
でも、矢作さんトコは進んでそんな調教をする厩舎ではなかったはず。
札幌に在厩してる馬は他に幾らでもいるワケで、一週前に「こりゃダメだ」と判断していれば、他の馬にもスイッチできた。
でも、実際はそうしなかった。
動きがイマイチでさらに絞る必要があるなら、ブッち切られる恐れのある馬を普通は選ばないだろう。
負荷をかけたいから併せ馬にしてるのに、ブッち切られたら併せ馬の意味がないもんね。
最終追い切りもジャックを選んだということは、裏を返せば現状のウィズダムでも付いていけると踏んでいた証拠。
で、重い動きなりにジャックに喰らい付き、それなりの時計を叩き出したウィズダムに矢作さんは「まだまだ太い」と言っている…。
この流れでの発言をどう捉えるかが問題だ。
走らない馬相手に競り負けたうえ、時計もダメだった。
これなら「まだまだ太い」という泣き発言は、「本気泣き」の方だと解釈できる。
でも、今回のケース、こちらに当て嵌めて良いものなのか?
僕はちょっと違うと思う。
矢作さんは以前から強気なコメントを出されてた。
自身の相馬眼や血統背景などの曖昧な根拠だけで、あんな自信タップリな発言ができるものだろうか?
僕はウィズダムの能力に先生が確信めいた自信をもっているのではないか? と勘ぐっている(笑)
矢作さんはもともと「吹く」先生だ。
でも、いくら矢作さんとはいえ、アレだけの高額募集馬あいてに自らハードルを上げる発言がバンバン打てるだろうか?
それも今後、最も大事にしなければならない太客の馬に対してだ。
さらに妄想を膨らましてみる(笑)
近年社台系の評判馬は、評判通りに走るケースが以前に比べて増えている。
統計とってるワケではないけれど、実感としてあるのは間違いない。
ほんと10年前とは状況がだいぶん変わったと思う。
なぜだろう?
それは人間のスポーツ科学で開発された技術が、馬の研究にもどんどんフィードバックされていることが関係している気がする。
心拍数、乳酸値、酸素摂取量etc.
運動強度の指標となるこれらパラメータを使った走力に係る研究報告が、ここ10年ほどの間に大量に発表されている。
最近ではハートレートモニターやGPS、トランスミッターなどが小型化したお陰で、リアルタイムに生理的な運動強度と走破タイムの関連が分析できる装置まで登場している。
BTCで開発された「天馬くん」なんかはそのための支援ソフトだ。
こういったシステムを使えば、競馬場で競争させずとも牧場に居るうちに心肺能力を評価できてしまう時代に入っている。
システムの使い方はこう。
例えば15-15で走らせてる時の心拍数をテレメトリーした時、心拍数が少ない馬は心肺能力が高いと判断できる。
逆に200回/minの心拍数になった時(拍数の設定はもっと低くてもOK)、ハロン何秒で走っているかをモニタリングする方法もある。
当然、速いタイムで走れる馬ほど心肺能力が高いと判断できる。
こういう能力評価ができる時代にもう入っているワケ。
ここ最近、こういった技術革新との関連を疑わせるような発言が、競馬村の関係者からポツポツと飛び出している。
昨年、マルセリーナが桜花賞を勝った時のインタビューで、照哉さんの口から飛び出した「来年の弟も凄いよ」発言。
優駿誌上で披露された、勝巳さんの「ジョワドヴィーヴルは2歳春の時点で抜けていた」発言。
ようやく15-15が始まるかなぐらいの時期なのに、なんで彼らは公共性の高い場でそんな自信満々の発言ができたのか?
ジョワドについては、入厩直後に松博さんが心拍数と運動の関係に係るコメントも出されていた。
これら発言は、社台系牧場が「かなり早い時期から身体能力を評価する方法を確立している」ことを示唆するものであるような気がする。
この流れで考えた時、矢作さんの一見すると根拠のなさそうな自信も、実は科学に裏打ちされた確かな情報がベースになっているのでは?、と勘ぐってしまう。