土曜日のレースの感想

土曜日は…

［新潟５Ｒ］
　インプロヴァイズ
　マイネルストラーノ

［札幌５Ｒ］
　プリンセスジャック
　セレブリティモデル

以上４頭に注目してました。



＜新潟５Ｒ＞

良いレースでした。
ただ、インプロヴァイズとマイネルストラーノは出走レースを間違えましたね。

サトノノブレスは走りっぷりからして重賞級かもしれません。
次戦はおそらく中央開催でしょうけど、坂のあるコースで今回のように捻じ伏せる競馬ができるなら、ちょっと気が早いけどクラシック出走当確を出しても良い気がします。

今の新潟の馬場であの走破時計とあの上りの組み合わせはやや平凡な気もします。
でも、直線区間で見せたフォームには余裕というか、まだ変わってきそうな雰囲気を感じました。
その印象分を加味すると、今回のデビュー戦は着差以上に強さを感じました。

特に印象的だったのが、ラスト200〜100ｍまでに見せたフットワーク。
この仔のような大型馬にああも素軽く動かれてしまうと、ライバルも相当能力が高くないと勝負にならない気がします。
人間の世界でもガチンコ系競技のスポーツエリートは皆でかくて速いです。
馬の世界でも少ない例外を除けば、この法則は当てはまるでしょう。
三大始祖への系統の収束の過程や、アラブやバルブなど他品種との体格差なんかにもそれが現れてますしね。

赤本のグラビアでは明らかにまだ緩い造りでしたので、早熟とは考えにくいワケで…
あの走りが初戦で出せるのだから、末恐ろしいものを感じます。
少し頭が高い気もしますが、あの仔の骨格なら後半身の強化が進めばおいおいもう少しは下がるでしょうし、前捌きもさらに柔軟になりそうな気がします。
今はあれで十分。

以前のエントリーで、今年のサトノ馬には良い馬が多いとコメントしましたが、この調子だと来年のクラシックには、冗談抜きにこの仔以外にもサトノ馬が出走しているかもしれません。
この世代の購入には同じアドバイザーが係わってるでしょうから。


インプは途中ヨレはしましたが、全身を使った素晴らしいフォームで走れてました。
捌きの柔らかさはノブレス以上。
この仔は芝の良馬場でこその馬でしょう。

インプは気性難対策の関係で中段から、ストラーノは出遅れのために後方からの競馬。
とくに後者は発馬・行き脚ともに悪く、200m標を通過するまでに10馬身以上のビハインドを背負う展開。
1･2着馬は前々で進めていたので、序盤で勝機が無くなってしまいました（涙）
もっとも、「実力」とはそういう展開にならざるを得ない事情も含めて考えなければならないもの。
言い訳はできません。

インプについては、並みのメンツ相手だったら新馬勝ちできてた程の実力を秘めてるように思います。
気性難が悪化しなければ、期間内に少なくとも2勝ぐらいはできるかもしれません。
ストラーノも能力を感じさせる良い走りでしたが、臨戦過程からして深刻な出遅れ癖を抱えているようなので、次戦で即勝ち上がりとはいかないかも。



＜札幌５Ｒ＞

一瞬ヒヤッとしましたがプリンセスジャックが順等勝ち。
怖がりとのことですが、映像を見る限り上手に競馬できてたように感じました。

ただ、ラップ展開や走りっぷりを見る限り、少し距離が長かったような気がしました。
フットワークにも、ムチを使っていたとしてもさほど伸びない感じの…そんな印象を受けました。
骨格バランスに若干ロスがあるのが、そう思わせるのかもしれません。
思い違いかな？

血統的には大丈夫？なんでしょうね、たぶん。
お母さん、たしかオークス2着ですもんね。
精神的に問題がある馬なので、そちら側が影響した可能性もあるでしょうし…。
どのみち次戦は相手のレベルも上がります。
最期までビッシリ追われる展開になるかもしれないので、そこでこのモヤモヤの正体が分かるかも。



セレブリティモデルは良いところ無しの完敗でした（涙）
直前に産地馬体の写真を見て、これは！と思ったのですが、次戦での前進すら危ぶまれるほどの負けっぷり。
やってしまいました…

ただ、先ほど出資者のブログを見てきたのですが、どうも隣戦過程に問題があったようです。
懸念していたとおり、入厩後に思うように肉が付いてこなかったり、スクミが出てしまったりと山あり谷ありだったそうで、今回の着順は当然の帰結だったのかも。
直線のフォームを見ると手先だけの走りになっていて、上手く体が使えていません。
あの細さで476kgもあるのだから、骨格自体は大きいはず。
今はまだ筋量不足で体を持て余している状態でしょう。
騎手や調教師さんの見解が気になりますが、この仔は思い切っていったん牧場に戻し、一から作り直した方が良いような気がします。