大井競馬場にて

2011年11月30日　自分は、大井競馬場にいなかった。
密かに応援しているカキツバタロイヤルが出るレースなので、是非とも観戦したかったけど、
仕事のため、行けませんでした。ああ悔しい。
思い入れたっぷりに、観戦記を書こうと思ったのに。

大井競馬　11R 勝島王冠
1枠 1番 ツルオカオウジ
1枠 2番 セトノギムレット
2枠 3番 ラインジュエル（除外）
2枠 4番 ドリームトレジャー
3枠 5番 スーパーパワー
3枠 6番 イーグルショウ
4枠 7番 スマートインパルス
4枠 8番 シャレーストーン
5枠 9番 ケイアイゲンブ
5枠10番 カキツバタロイヤル
6枠11番 ボンネビルレコード
6枠12番 サイレントスタメン
7枠13番 テラザクラウド（除外）
7枠14番 ヴァイタルシーズ
8枠15番 ラストキング
8枠16番 トーセンルーチェ

そんな、大井競馬は、昔から、いろいろと小説家の題材にされています。
一応、草競馬の代表なので。
自分もいろいろ、大井を扱った本を探したものです。
たとえば、新橋遊吉の小説とか。
もっとも、このひと、今はほとんど忘れられた存在ですが。

代表作「男が賭ける」では、トキノミノルが登場します。古いこと、このうえなし。
その後の顛末記にあたる「競馬放浪記」では、たしか、この主人公、中山のレースで負けて、大井にやってきます。
無一文で困っていたところ、大井の予想家に拾われて、弟子になりますが、予想家が交通事故で亡くなってしまいます。
急遽、予想家業に手を出すのですが、そんな中、未亡人の娘とデキてしまいます。
ある日、未亡人がその娘に、「お前は、いつからパンスケになったんだ」と、叱咤している場面を目にし（古いセリフ）、
その主人公、娘を捨てて、飛び出してしまいます（勝手な男だ）。
可哀そうに、その娘のおなかには、飛び出していった男の子供が宿っていたりする（涙ものって、やつ）。

結局、二人は結ばれないのですが、・・・昭和も昭和、古き日本の物語。
そんな小説を読んだ後、ぶらりと大井を訪れると、おもわず、愛着もわくというもの。
日頃、無視している予想家さんにも、また、別の目で見たりしたりするものです。

昔から、いろいろと語り継がれている、草競馬の王、大井競馬場。
なんとか、また、行きたいものだ。