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2011/12/11 21:36
水沢競馬場にて(2011年12月10日)
早朝、水沢に到着すると、淡い雪が舞っていた。
道路は、うっすらと、雪化粧されていた。
ここは、東北なんだと、改めて実感する。
今回の旅行は、もちろん、再開された水沢競馬場への応援だったのだが、
自分が、水沢に来て、最初に訪れたのが、キリスト教関連の場所だった。
かつて、キリシタン信仰の拠点だった教会跡に建つ「毘沙門堂」、
キリスト教禁制の時代に、キリシタンが奉じたマリア像があった「観音堂」、
熱心なキリシタンで、治水で村を救った後藤寿庵の館の跡に建てられた「後藤寿庵廟」、
東北地方のキリシタンにとって殉教地となっている「クルス場」。
親クリスチャンである自分にとって(クリスチャンではない)、この地は、訪れなければいけない場所。
ただ、実際に行ってみると、素朴なたたずまいに、改めて、キリスト教の地位の低さを実感してしまった。
いや、むしろ、その簡素さが、かえって、キリスト教迫害の歴史を実感させてくれた、ともいえる。
水沢競馬場は、日本の宗教史上、とても重要な場所の近くにあるのだ。
さて、改めて、水沢競馬場を訪れてみると、早い段階で大勢のひとが来ているようだった。
先着200名様に振る舞われたスープがすぐになくなったのが、その証拠といえよう。
パドックで、第1競走に出走する馬たちが表れると、パラパラと熱心なファンが集まった。
もちろん、自分のその内の一人だったりする。
復活した水沢競馬場の記念すべきオープニングレースだ。
2011年12月10日(土)水沢第1競走
1枠 1番 グラスシューター
2枠 2番 オメガオンリーユー
3枠 3番 クリスタルブローチ
4枠 4番 アルカイクスター
5枠 5番 フォージドアストロ
6枠 6番 メイショウヒヨドリ
7枠 7番 カミーユ
7枠 8番 プリンセスオウカ
8枠 9番 ラブインザレイン
8枠 10番 ゲッカビジン
館内をみわたすと、売り場が開始されると同時に、従業員が小さくガッツポーズを取っていた。
自分は、目ざとく、そんな光景を目にとめ、記憶する。
ああ、やっぱり、仕事の再開が嬉しいんだな、ここまで長かったんだな、と思うと、
なんだか、この小さな競馬場に愛着が湧いてくる。
第1競走は、ダート1300m。
競馬ファンの見守るすぐそばで、ゲートが設置されていた。
輪乗りがはじまる頃、雲が晴れ、日差しが出て来たのが印象的。
ただ、残念ながら、このレースでは、直線コースからコーナーに差し掛かろうとする付近で、
アルカイクスターが競争を中止してしまった。
せっかくのオープニングレースだから、全馬揃って走り切って欲しかったのだけれど。
つまずきながらの再出発といったところか。
でも、なにはともあれ、水沢競馬場は復活したのだ。
優勝したのは、オメガオンリーユー。
勝利ジョッキー菅原俊吏は、南部杯で、ロックハンドスターに騎乗した騎手だった。