水沢競馬場にて（2012年1月2日）

２０１２年１月２日は、水沢競馬場の初開催日。
もちろん、駆けつけました。
ただ、残念ながら、この日は、朝から専門誌の予想が外れ、荒れ気味だった。
第２競走では、１番人気のエンゼルスナイパーが、見せ場なく、あっさり５着に負けた。
第４競走では、１番人気のグラスシューターが最後に差されて、２着に負けた。
いずれも自分は単勝を買っていたので、朝から気分を害してしまった。
この日は、なんだか、よくないな、と薄々感じ始めていた。
金杯は観ないでさっさと帰ろうかとすら思ったほどだった。
実際、金杯では、１番人気の馬が惨敗し、この日を楽しみにしていた大勢のひとを裏切る結果となった。

ただ、第３競走だけは、楽しみだった。
偶然にも、この日、皆川麻由美騎手の引退を知ったからだ。
周知のように、皆川麻由美騎手は、岩手競馬の紅一点。
人柄もよく、水沢競馬復活セレモニーでは、騎手代表として檀上にあがっていた。
いつかは狙いたいと思っていたが、このレースがいいチャンスに見えたのだ。

2012年1月2日（月）水沢第３競走
1 1 アンハートキング 菅原俊
2 2 レアリサール 南郷家
3 3 グランディス 村上忍
4 4 ミナザワールド 山本聡
5 5 タケデングリーン 山本政
6 6 クリノオペラオー 阿部英
7 7 ゼルコバスピリット 皆川麻
7 8 ダンダン 菅原辰
8 9 セラミックレディー 木村暁
8 10 ヒシアパラチア 坂口裕

ゼルコバスピリットは程良く人気を集めている。
気分良く単勝といきたいところだが、なかなか勝ちきれない様子なので、複勝を購入。
馬券の種類でかっこつけるなんて、ばかばかしいし、それより、ちゃんと当てたかったのだ。
レースでは、ゼルコバスピリットは先頭グループにつかず離れずといった感じで、好位置をマークしていた。
冬景色の水沢競馬場で、かすかな期待と緊張が走る。
最終コーナーを回るころには、ゼルコバスピリットが先頭を行くレアリサールに襲いかかるが、なかなか追いつけない。
それでも、鞍上の皆川麻由美騎手はどろんこの馬場で、懸命に走る姿を見せてくれた。
まだやれるんじゃないか、と思う半面、もってきてくれてありがとう、といった感謝もあった。

やがて、モニターにオッズが表示される。
７番、複勝１２０円。
４番人気だから、もう少しつくと思ったものの、それだけ、大勢のひとがこの馬券を買ったのだろう。
記念馬券としてとっておこうかとも思ったが、これで地元のおいしい料理を食べるのが、筋だと思った。
確か、今日、皆川麻由美騎手が引退するが、この水沢開催、終始盛り上げてくれた功労者の一人だったのは確かだ。
ごくろうさまでした。