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2012/02/26 07:05

ハノイ追想(3)

実際に会って話をしてみて、驚いたのは、相手の女性がとても流暢な日本語を話したことだった。
ヒアリングだけだと、外国人だとは感じられない。
ハノイで日本語を習ったということだったけど、教育レベルの高さを知った気がした。
日本人なら誰でも知っている大手の企業で働いているということも素直に肯けた。
社会主義国というと未だに後進的なイメージはあるけれど、頑張っているひとのレベルは馬鹿にできないものがある。

とても落ち着いた、冷静な感じの女性だったのだけれど、「ベトナムは中国と戦争するかもしれない」と言及したのには内心驚いた。
特に、ベトナムでもハノイは政治の中心地で、中国との国境も近いこともあり、対中問題に関してはセンシティブな気がした。
アジアで戦争の危険性があるとしたら、日本では朝鮮半島や台湾当たりが話題にのぼりやすいけれど、
中国ベトナム間は、もしかしたらそれ以上の勃発の可能性があるのかもしれないと改めて感じた。
日本の女の子と話をしている限り、こんな感想を持つことはないだろう。

お互いに一応の自己紹介が済むと、とりあえず、名所観光ということで、掛川城にお邪魔しました。
東海道本線で掛川駅まで行き、駅から徒歩で10分ほどなので、アクセスは良好。
実際に歩いてみたら、こじんまりとしていても、清潔な感じがし、悪い印象はない。
夜は掛川城がライトアップされるということだから、デートスポットとしていいのかもしれない。
恥ずかしながら、自分は初めてこの地を訪れたのだけど、日本にはまだまだ素敵な場所があることを教わった気がした。

さて、日本人は、外国人と一緒に国内を周遊すると、日本文化を見せたくなる変な癖があるのだけれど、
自分もまたその内のひとりらしく、柄にもなく、彼女を誘い、掛川城でお茶の席に寄ってみた。
本音をいえば、お茶の作法など何も知らないのだけれど、ジャパニーズな所を見せたくなったのだ。
実際に行ってみると、正座の時間が長く感じたり、適当に湯飲みを回してみたり、あまりいい同伴者ではなかったのだけれど、
ベトナム人の彼女はとても喜んでくれて、内心、ほっとしたのだった。

その後、静岡県の映画館に行き、『ナルニア国物語第3章』を視聴。
3D映画だったのだけれど、彼女は、ベトナムにも3Dの映画館があると説明してくれた。
自分も去年、サイゴンに訪れてみて解ったのだけれど、今のベトナムには、一通り物は揃っている気がした。
3Dのテレビも売っていたし、金さえあれば、欲しいものは手に入る所は資本主義と同様な感じだった。
そういえば、使用されている携帯電話も、日本と比べて、あまり見劣りはしなかった。

日本ではアジアというと、中国、韓国が優先的に話題になりやすいけれど、
自分はこの現状が正しいとは思っていない。
東南アジア、中国、韓国と、優先順位がドラスチックに変わる日が来るかもしれない。
安上がりの韓国ドラマを流して、嫌なら観るなと大上段に構える日本のテレビに嫌気がさしている自分は、
そんな変化を求めていたりする。

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