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2016/02/11 20:39
大種牡馬への道【龍王】
(1歳時の【龍王】)
今年の新種牡馬はオルフェーヴルを筆頭として実に楽しみな馬が数多くデビューしますが、何と言っても最も注目したいのはロードカナロアでしょう。
時代を変えるレベルの種牡馬に最も必要なのは、「スピードの絶対値・絶対能力」だと思いますが、カナロアは、
・1200から1600のG1 6勝(海外2勝含む)
・1200の持ちタイム 1.06.7(中山)
・1600の持ちタイム 1.31.5(府中)
・香港スプリントの勝ちタイム 1.08.25
どれをとっても、そのスピード能力に疑いを抱かせるものは全くありません。
「日本が生んだ最高のスプリンター」と言えます。
この馬についてもう一つ特筆すべき点は、2連覇目のスプリンターズSの勝利騎手インタビューで岩田ジョッキーが語った、
「本当に頭が良くて素直な性格。騎手の指示に実に忠実な馬。」
お父さんのキングカメハメハの仔は、総じて素直で性格の良いクレヴァーな馬が多いですが、それは彼の種牡馬としての大成功の大きな要因の一つだと思います。
カナロアはその性格を受け継いだ代表的な仔ですから、彼の仔もまず間違いなくその性格を引き継いでいる事でしょう。
もう一つ、キンカメ産駒の他の活躍馬はほぼサンデーの血を持っており、その能力の強力なバック・アップになっていますが、カナロアはこれだけの活躍馬なのに、サンデーの血が一滴も入っていません!!
要するに、「サンデーの血が濃いどんな繁殖牝馬とも配合可能」「サンデーの血のバック・アップにより、益々能力の押し上げが期待出来る」ハズです。
この世に絶対なんてものは何もありませんが、カナロアの種牡馬としての成功は99.9%確実と言い切ってよいのではないでしょうか?
国際的な大種牡馬「龍王」となる可能性もかなり高いと思われます。
ノーザンファームの配合相手も、サンデー系を中心とした実に楽しみな顔触れです。
今年はライバルの新種牡馬も多く、勿論ディープ・キンカメも健在ですから、それ程人気が集中しない可能性もあります。
激烈な獲得競争が想定されるサンデー馬ドラフトですが、カナロアの仔に絞って狙う事も有力な戦略と言えるかもしれませんね。