1584件のひとこと日記があります。
2016/11/04 16:06
名著「名馬の生産」マルセル・ブサック
Tourbillonに改名した事もあり、首記名著のブサックのセクションを読み直しました。
彼の所有馬は、仏ダービー12回優勝、凱旋門賞6回優勝など仏英両国のクラシックを全て制覇、主にフランス、イギリスで約1800勝をし、フランスのリーディングに馬主として14回、生産者として17回輝き、1950年・1951年には英・愛でも馬主・生産者リーディングになっています。
サラブレッド生産史上、最も成功したオーナー・ブリーダーのひとりと言えるブサックですが、やはり成功の最大の要素は、
アステリュー 1923(父Teddy)
トウルビヨン 1928(父Ksar)
ファリス 1936(父Pharos)
ジェベル 1937(父Tourbillon)
この4頭の大種牡馬をほぼ同時期に抱えていた事、と言えそうです。
彼らが死亡した後、彼らにとってかわる様な種牡馬を入手出来なかった事が、ブサック帝国を衰退に導いた主な要因なのはほぼ間違いありません。
翻って、現代我が国の「社台帝国」も、
・SS系の血の飽和(ブサックにも上記種牡馬の血の飽和状態が起きていた)
・ディープ、キンカメの真の意味での後継種牡馬探し(SS系やミスプロ系以外が望ましい)
・・・この2点の悩みが完全に解消されているとは言い難いところはあります。
善哉御大も生前仰っていましたが、「サラブレッドの生産は種牡馬次第」な事は、ブサックの例を見ても明白です。
歴史に学んで、今後の行くべき道を模索するか、それともやはり歴史の渦に飲み込まれてしまうのか・・・
50年後、いや30年後、一体どうなっているのでしょうか?
それは誰にもわかりません。
50年後か・・・
まァ、当方は間違いなくあの世でしょうが(苦笑)
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トキノナミダさん
まず普通に考えると、フランケルの仔が第1候補なのは間違いありませんね。
出来れば、日本で生まれたフランケルの仔(持込でも向こうへ種付けに行くのでもかまいませんが)にチャンピオン・ホースが誕生してくれて、その馬が種馬に・・・と言うストーリーが一番美しいんですが( ´ ▽ ` )ノ -
トキノナミダさん
ポストSS系、ミスプロ系は・・・の回答は
「Northern Dancer系の復権」ではないかなと漠然と予想しています。
今のところ可能性が高いと思うのが、Frankel産駒のG1馬を社台Gが種牡馬として導入、大成功というシナリオでしょうか。
我らがレッドリーガル号がタイトル獲って種牡馬入り、日本における「Northern Dancer系中興の祖」となってくれれば最高ですがw -
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