戸崎ジョッキー

レッドジェノヴァでは見事な騎乗を見せてくれました。
しかしながら、「関東のトップジョッキーでありながら、秋の大レースが目白押しのこの時期に福島まで遠征して勝ち星を拾ってくるとは、いくらリーデイングジョッキーを狙っているとは言え、ちょっと･･･」と言う意見もある様で驚きました。

･･･昔、増沢末夫と言うジョッキーがいました。
通算勝利数２０１６勝（当時歴代１位）の大ジョッキーで、「あの」ハイセイコーに全鞍騎乗（中央のみ）した主戦ジョッキーとして余りにも有名です。
彼は全国リーディング２回、関東リーディング７回獲得していますが、福島で通算６７１勝、全勝ち星のなんとほぼ1/3を福島で上げると言う「福島マイスター」で、「福島は増沢の庭」と言われた程でした。
当然、重複開催時には、大レースの騎乗が無い限り常に福島遠征をして騎乗していたものです。
（当時は関西に福永洋一と言う天才が君臨しており、関東のジョッキーが全国リーデイングになるのは並大抵ではありませんでした。）

現在No.1、No.2の能力上位の馬には、まずルメール、次にミルコがassignされる形になりがちです。
その実力からして当然ですし、私のselectも「１にルメール、２にミルコ」ですが。
戸崎ジョッキーはその合間を潜り抜け、何とかリーデイングジョッキーの座を射止めようと色々工夫している訳で、その工夫と努力を私は前向きに評価したいと思います。
今年のリーディングは多分ルメールだとは思いますが･･･

戸崎ジョッキーには、ジェノヴァにはこれからも是非乗り続けてもらって、幾つも勝ち星を積み重ねて欲しいと切に願っています。