1584件のひとこと日記があります。
2018/01/22 10:48
Phalaris≒龍王?
現在の父系の80%以上を占めると言われるファラリス系。
この馬がいなかったら、ネアルコもネイティヴダンサーも存在しなかった事になり、現代のサラブレッドの勢力図は全く異なるものになっていたと言えます。
ファラリス生存時の欧州(特に英国)では、「ステイヤーこそが真のサラブレッド」と言われ、スプリンターに近いスピード馬だった彼の評価はそれ程高かったとは言えません。
ネアルコ、リボーを生産し、「ドルメーロの魔術師」と言われたフェデリコ・テシオも、ネアルコは「真のステイヤーではない」とし、自身が生産した馬の中で「最強馬ではない」と言う評価だったそうです。(ネアルコの直系祖父がファラリス)
しかしながらその卓越したスピード能力は、その子孫である上記ネアルコやネイティヴダンサーを通じて、現代サラブレッドの中核ほぼ全てを形成したと言っても過言ではありません。
この馬を生産した第17代ダービー伯爵は、「ファラリス系のスピード」と「セントサイモン系の底力」を組み合わせた配合が最高の配合とし、「ファラリス系種牡馬」+「セントサイモン系繁殖牝馬」の配合を多用しました。
最も有名な配合が「父がファラリス、母父がチョーサー」と言う配合であり、これは有名なニックスのひとつと言われます。
翻って現代の我が国。
SS系が猛威を振るい、SS系一色となっている日本の生産界。
セントサイモン一色となっていた当時の英国(欧州)と状況がダブるのはよく言われる事です。
血の寡占状況からやがてセントサイモンの直系が衰退していった事は余りにも有名ですが、その血は当然莫大な数の繁殖牝馬の中に残り、その後の名馬誕生に大きな影響力を与え続けた事は間違いありません。
そのセントサイモンの血に、卓越したスピード能力を加味し歴史的名馬を作り上げていったファラリスの血。
SS系の血を持つ繁殖が圧倒的多数を占める現在の日本生産界に、その卓越したスピード能力とSS系の血を一滴も待たない血脈を引っさげてロードカナロアが彗星の如く登場してきたのは偶然でしょうか?
龍王こそ我が国に於ける「現代のファラリス」と言える馬なのかもしれません。
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アウロラさん
ケイアイはカナロワかなり株を持ってますが回収で頭数着けていましたが今年からは償還目処ついたので繁殖の質にこだわり値段上げたんでしょうね(^^)高額の輸入牝馬も揃えているしディープやサンデー系もカナロアも産駒問題なく量産できます(^.^)規模がコンパクトの割には潤沢な資金がカナロアであるのでロードは伸びそうですね(^-^)次世代種牡馬の争いは白熱しそうですね(-.-)y-~カナロア産駒は今年、来年はそれなりに数はいますが成績上がれば市場では安価では手に入らないと思いますf(^_^;
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アウロラさん
あと数年でディープとの王者交代の可能性が高そうです。
カナロアはケイアイファームがかなりの数の株を持っていると想定されるため、他の社台SSの種牡馬よりもさらに市場に出回る数が少ない、なんて事はありますでしょうか?
そうなると益々プラチナ・チケット化しそうですね。 -
アウロラさん
歴史を紐解くと時代は繰り返しますね(^^)日本から世界に種馬が輸出する時代が近づいているように感じています(-.-)y-~カナロワも羽ばたいてくれそうですね(^ー^)
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