1584件のひとこと日記があります。
2018/05/03 23:05
名競走馬≠名繁殖牝馬?
ブエナビスタ17でちょっと思い出しました。
最近はやや薄れて来ている様な感じはしますが、昔(特にSS登場以前)は「名競走馬必ずしも名繁殖ならず」の傾向はある意味当然と捉えられていました。
超名牝で大繁殖となったのは、う〜ん、どうだろう、イットー(ハギノトップレディ、ハギノカムイオーの母)位でしょうか?
(その点でも、ダイナカール〜エアグルーヴ母娘は本当に偉大な牝馬だったと言えます。)
最も端的な例として、1974産の名牝トリオの例が挙げられます。
・リニアクイン(オークス馬、オークスの勝ちタイムはダービーを大幅に上回る)
・アイノクレスピン(オークス2着、神戸新聞杯勝ち、マイル1.33.5の当時の日本レコードホルダー)
・インターグロリア(桜花賞馬、エリザベス女王杯馬、有馬記念2着)
この年は、オークスの勝ちタイムがダービーのそれを0.6秒上回り、「リニアクインやアイノクレスピンがダービーに出ていたら勝っていたのでは?」と言われたものです。
現実に、秋の菊戦線の重要レースである神戸新聞杯では、アイノクレスピン1着、リニアクイン2着と牡馬の一流どころをあっさり撃破。
インターグロリアも5歳時(現4歳時)の有馬記念では10番人気ながらも2着に激走。
この年の牝馬の強さを改めて印象付けました。
当然、この3頭、大いなる期待を背に繁殖入りしました。
配合相手も当時としては厳選され、特にアイノクレスピンはわざわざ米国に出掛け、英3冠馬ニジンスキーと配合され、当時は大きな話題となりました。
しかしながらこの3頭、その産駒には重賞勝ち馬はおろかオープン馬もゼロ、高額条件まで上がった馬もゼロ、かなりの産駒が未勝利馬、と、繁殖成績は大きく期待を裏切ったと言っても過言ではありません。
(1頭、インターグロリア産駒で父テスコボーイと言うインターモラールが3連勝して高額条件まで上がったのが目に付きます。この馬は脚部不安で引退しましたが、ちょっと惜しい馬でした。)
やはり我々は、競走成績の優れた名牝にはその産駒に大きな期待を寄せるのは当然の感情で、その仔があまりパッとしないと、何とも言えない寂しい気持ちになります。
近年の名牝、ウオッカ、ダイワスカーレット、ジェンティルドンナ、そしてブエナビスタ等、今までのところ、彼女等の競走馬時代を彷彿とさせる様な産駒は残念ながら登場して来ていません。
今後には期待していますが、さて、どうなるでしょうか?
そろそろ時代を変える様な名馬の登場の予感もしますが( ´ ▽ ` )ノ
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アウロラさん
名牝の妹、とかからは結構名馬が出ているのですが・・・
大昔はシラオキ(ダービー2着、コダマ・シンツバメの母。一大母系の祖。)みたいな馬もいましたが。
なかなか、ね。 -
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アウロラさん
昔から日高の名牝は産駒振るわなかったですね(~_~;)
社台は出ているように見えますが(;^_^A
生産牧場の観点から思うことはあまり競馬で酷使すると繁殖生活に影響するのは間違いないです
肉体的にはもちろん精神的なダメージが大きいのです
競馬の環境と肉体は繁殖活動の環境と真逆です
競走馬の体から繁殖の体にするまで半年はかかりますし高齢になればなお時間かかります
もちろん繁殖生活もある意味過酷なのであうかあわないかもあります
名牝も産駒走らないとプレッシャーですよね(;^_^A -
スイートデルマー90さん
エアグルーヴのクロスは実現しそうですね!!
これは確かに相当楽しみです♪
歴史を変える馬が誕生するかもしれません。
ウインドインハーヘアの3x4等は直ぐに実現しそうですが。 -
Hyperionの母Seleneは名牝Pilgrimageの3×4
日本ではこういう配合は僅少。
結局、輸入繁殖牝馬に依存です。
エアグルーヴやシーザリオ、スカーレットブーケのクロス。
いつか見てみたいものです。 -
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イチイチさん
「人知を超えた世界」・・・
まさに仰る通りですね。
現在は(特に社台グループでは)ほぼBest to Bestの配合がスタンダードとなっていますので、「いくら名牝でも相手がこの種牡馬では・・・」と言ったケースはあまり見受けられませんが、昔は結構、「何でこの名牝にこんな種馬付けるんだ?」と言う例が見られました。
馬主の愛情の問題、経済的な問題、種牡馬シンジケートの問題、生産地区の問題・・・
色々とあった様です。
それに巻き込まれた繁殖は不運としか言い様がありませんね。 -
イチイチさん
生産者としては最善策のBest to Bestの配合をするのは当然ですが、そこにどれだけ運が作用するのか。
まさに人知を超えた世界だと思います。 -
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