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2022/04/30 22:49
ちょっといい話
社台Gの会誌「Thoroughbred」を読んでいたら、ちょっと感動的な話を見かけました。
同誌の名物連載、吉川良氏の「繋」の一節です。
「戦争が終わってね、昭和22年、ダービーが復活してスタンドに4万人がきた。そんなに人が来てくれないんじゃないかと心配してたから、うれしくて、尾形藤吉先生や野平祐二騎手たちと握手をして、みんな泣いた。何がうれしかったって、あのときがいちばんうれしかったんじゃないかね。」(吉田善哉御大 談)
大尾形、ミスター競馬祐ちゃん、そして善哉御大…
日本競馬のレジェンド達ですね。
平和な世の中だからこそ、競馬(競馬だけじゃありませんが)が楽しめる…
今のご時世を思うと、「昔の話だ」と言い切れないのが悲しいですね。。。
話はかわりますが、最近の社台は、シンプルでストレートな良い馬名を付ける事が増えてきました。
ダンシングプリンス
クラウンプライド
この2頭、血統的には決して目立つ良血とは言えないものの、この命名から察するに、幼駒の時から社台サイドが高く評価していた事が伺えます。
センスの良い馬名・美しい馬名は、シンプルでストレートな命名に尽きると私は思います。クラブ馬の命名は妙に凝った名前が多く、イマイチ心に響いて来ません。
歴代の名馬の中で、一番の傑作命名は、「馬名命名の名人・マイスター」として名高い伊達秀和オーナーの
「アローエクスプレス」
…だと私は思います。
シンプルでストレート、父系の血統的繋がりもあり、そして何よりカッコいい!!
アローの雄大で美しい馬体ともよくマッチしていましたし、名馬になるべくしてなった馬名と言えますね。
ところで、あの伝説の名馬セクレタリアトは、実は「サムシングスペシャル」と命名される可能性があった事はご存じですか?
お母さんは驚異の名牝「サムシングロイヤル」ですから、そこから連想したものだったと思われます。
何が原因かわかりませんが、この馬名は審査が通らず、お蔵入りとなったそうです。
「サムシングスペシャル」=「何か特別なこと[もの]」
こっちの方が、あの怪物にはピッタリだった様な気がしますが、どうでしょう?
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スダピンボールさんがいいね!と言っています。
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昭和22年のダービーの勝ち馬はマツミドリで、2着は名牝トキツカゼでした。
勿論、生まれる前ですが(笑)