1584件のひとこと日記があります。
2023/04/13 17:28
日本大種牡馬列伝その5【チャイナロック】
1950年台から60年〜70年台にかけての二大父系と言えば、何と言ってもネアルコとハイペリオンに止めを刺しますが、ネアルコはその孫であるノーザンダンサーを通じて、現在も欧米の競走馬界を席巻し続けている王者の父系として君臨しています。
我が国でもサンデーサイレンスと言う怪物の直系父系の祖として、現在もその名声は不滅のものと言えます。
一方、ハイペリオンは、上記ノーザンダンサーの父ニアークティックの血脈にその名を残し、まだ母系に於ける影響力は強く残していると言えますが、残念ながらその直系父系としての血脈はほぼ消滅に近い状況で、それは日本も例外ではありません。
そのハイペリオン系の種牡馬として、我が国に於いて最も成功した種牡馬がこのチャイナロックです。
英国での競走成績は上級ハンディキャップ・ホースと言ったところで、それ程大きな期待を持って輸入された訳ではありませんでしたが、日本に来てからは大成功し、タケシバオー、アカネテンリュウ、ハイセイコー等の歴史的名馬を輩出し、それ以外にも幾多の重賞勝ち馬を続々と送り込みました。
その産駒は、道悪とダートに滅法強く、公営の活躍馬も枚挙にいとまがありません。
特筆すべきは、牡馬の活躍馬、それもスーパースター級の大物産駒を多く生み出した事で、とても男性的な血統と言えました。(確かに牡馬の活躍馬に比較して、牝馬の大物は数少ないです。ただし、チャイナロックはBMSチャンピオンに6度も輝いており、母系に入って素晴らしい能力を伝える血脈でもありましたが。)
このあたりは同じ大種牡馬でもパーソロンとは対照的ですね。
特に、我が国に於ける「競馬」の地位を社会的に押し上げたとさえ言える、スーパーアイドルホース・ハイセイコーを送り出した功績は大変に偉大で、日本競馬の救世主と言っても大袈裟ではない程の功労馬であったと思います。
現在も、繋養先であった本桐牧場には彼の銅像が飾られており、その雄姿を目にする事が出来ます。
20世紀を代表する我が国の大種牡馬として、永遠に語り継いで行きたい名馬の1頭です。
-
カッチーさんがいいね!と言っています。
-
かぎしっぽさん
チャイナロックはタフネスで有名で、あの当時としては異例の100頭超の種付けを行った年もあった様です。
それでも今と比べると可愛いもんですが…
ハイセイコーは種馬としても良い仔を出しましたね。
特にカツラノハイセイコは親父と対照的な「小柄な馬体」「競ったら絶対負けない根性の塊」「鋭い末脚」の持ち主で、実に素晴らしい馬でした。
ハイセイコーは、現在の様なダート競走にも脚光があたる時代であれば、ダートの王者&ダートの大種牡馬として君臨していたかもしれません。
トウショウボーイが現在の様に2000以下の大レースのみを選択して出走出来れば、無敵の成績を残したのは確実だったのと同様、実に惜しい事でした。
時代に押しつぶされた名馬達だった様な気がします。 -
かぎしっぽさん
チャイナロックはがっちりした体躯で力感が凄くありますね。
栗毛の四白流星の派手なルックスですね。
30歳まで種付けをした話しが有名ですが、昔の種付け数は今と違って抑えられているので長持ちもしたし、大切にされていたのでしょう。
ハイセイコーはカツラノハイセイコとハクタイセイを出したので成功(洒落じゃないです(^^;)の部類だったと思いますが父系が続かず残念です。
ハイセイコーは芦毛好きだと言われてましたね(^o^) -
かぎしっぽさんがいいね!と言っています。