1584件のひとこと日記があります。
2023/04/14 09:15
日本大種牡馬列伝その6【シーホーク】
Son-in-Lawから続くこの父系ラインは「ザ・ ステイヤー」とも言える血脈で、特にエルバジェは「Son-in-Law系中興の祖」の大種牡馬として評価されています。
馬の血統の中に「Son-in-Law」ないし「エルバジェ」「グレイドーン」等を見つけると、その馬は概ねスタミナには問題なしと判断される程、信頼性の高い良質のステイヤー血統でした。
そのエルバジェの欧州に於ける代表産駒がこのシーホークで、既に欧州でブルニ(英セントレジャー)やエリモホーク(アスコットGC)等の一流ステイヤーを輩出していたため、1974年鳴り物入りで輸入されました。
我が国での成績はその期待に違わず、モンテプリンス&モンテファストの全兄弟が天皇賞を制し、スズカシンプウやスダホーク、公営の名馬ジュサブロー等優れたステイヤーを続々と輩出しました。
しかしながらこの馬の白眉は、晩年になってウィナーズサークルとアイネスフウジンと言う2頭のダービー馬を送り出した事で、特にアイネスフウジンは母父テスコボーイのスピードとシーホークのスタミナが見事にマッチした傑作で、ダービーレコードで逃げ切ったレースは、レース後の「中野コール」と共に今や伝説となっています。
その美しい芦毛も相まって、晩年の生産地では、その神々しさを讃える声が止まなかったと言われています。
歴史に残る芦毛の大種牡馬でした。
-
カッチーさんがいいね!と言っています。
-
かぎしっぽさん
現在の我が国で最も必要とされる血脈は、快速馬場にも対応が出来、欧州の重い馬場や長い距離に強いとされる良質のステイヤー血統だと思います。
まァ、欧州もND系一色になってしまいましたので、中々そんな血脈は見当たらないのですが…
このシーホークの様な血統が脚光を浴びる時代が再びやって来る事があるのでしょうか?
難しいかなぁ? -
かぎしっぽさん
シーホークは海外の活躍馬の血統表でも見かける程の良い種牡馬でしたね。(ハイホークとか)
日本でも天皇賞馬にダービー馬2頭は素晴らしいです。
もう本当に晩年に差し掛かってのウィナーズサークル、アイネスフウジンのダービー連覇は正に底力発揮で、ダービー史上唯一芦毛のダービー馬を輩出した事は輝かしい功績です。
しかもウィナーズサークルは茨城県産、栗山牧場でしたか?大ホームランです(^^)
惜しむらくは共に競走生活が短命で終わってしまったこと。
シーホークの息子たちはモンテプリンスがグレートモンテを出したくらいでしたか?
繋いで行って欲しかったラインですね。
あと脇役で綺麗な芦毛のスダホークが好きでした(^^) -
かぎしっぽさんがいいね!と言っています。