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2023/04/23 21:26
日本大種牡馬列伝その8【セダン】
フランスの大種牡馬シカンブルと同じPrince Bioを父に持つ、St.Simon直系の名競走馬かつ名種牡馬です。
産駒はまんべんなく良く走り、スピードがあって距離もこなせる馬が多かったため、大変人気のあった種牡馬でした。
後期の代表産駒の一頭であるタケデンの馬主さんは、どうしてもセダンの仔が欲しくて牧場巡りをした結果、タケデンと出会ったそうです。
ダービー馬コーネルランサーや「逃げる精密機械」トーヨーアサヒ等印象深い産駒が多かったですね。
日本生産史に残る優れた種牡馬の一頭だと思います。
栗山求氏の新刊を読んでいましたら、この馬の事が取り上げられていました。
この馬は鎌田三郎氏が発掘し、最終的には競馬会が購入した事は有名でしたが、何と当時、善哉御大もこの馬に目を付けていて、競馬会と購買合戦を繰り広げた結果、最終的に競馬会が勝利し購入したとの事です。
善哉御大は「何故、競馬会が民間の牧場の妨害をするのだ!!」と怒り心頭。
御大が競馬会や軽種馬農協が購入した種牡馬を毛嫌いしていた事は有名ですが、こんな事がその背景にあったんですね!!
社台ファームが、当時全盛を誇ったテスコボーイや競馬会所有のこのセダンを利用しなかった事、つまり競馬会や軽種馬農協所有の種牡馬を善哉御大が意地でも利用しなかった理由にも頷けるものがありますね。
とは言え、当時、テスコボーイやセダンを社台ファームが利用して産駒を生産していたらどうなったのか・・・大変興味深いものがあります。
業界が猫も杓子もプリンスリーギフト系の種牡馬を輸入しまくっていた時、社台ファームだけは頑として同系の種馬を輸入しませんでしたが、実は、御大は、テスコボーイ(及びプリンスリーギフト系の種牡馬)には大いに興味を持っていた様で、サクラユタカオーは種牡馬として重用しました。同系のサクラバクシンオーを生産された時は大変ご満悦だったのではないでしょうか ( ´ ▽ ` )ノ
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かぎしっぽさん
サクラセダンは昭和史に残る名牝でしたね。
サクラプレジデントを通じて、現代のサラブレッドにも影響を与えています。
SSとの融合性もしっかりと表してくれました。
セダンはどちらかと言えば母系の良さを生かす種牡馬でしたが、そこにスピードやスタミナ、底力等、母系に不足した要素を加えてくれた素晴らしい種牡馬でした。
タケデンやサクラセダンの持つスピード能力はグレイソヴリンから引き継いだものでしょうが、そこに重賞を勝てる様な底力をプラスしたのはセダンの血だったと思います。 -
かぎしっぽさん
私はセダンと言えばサクラチヨノオー、ホクトオー兄弟の母サクラセダンの父で知りました。
タケデンも息子のタケデンジュニアからでしたが、産駒数がもう少し多ければ活躍馬も出たでしょうね。
先のサクラセダンとタケデンは母父がグレイソヴリンなんですね。
善哉さんの逸話はどれも現代競馬の分岐点になるもので面白いですね。
そのブルドーザーの様な突破力が凄まじいです(^o^) -
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