リボーのトリプルクロス【レガーロデルシエロ】

次走予定は札幌２歳Ｓだったレガーロデルシエロですが、「…右前脚の蹄球部を踏みかけてしまい、ハ行しています。」そうで、同レースの回避が決まりました。
まァ、この猛暑の中、体調維持も大変でしょうから、再始動は涼しくなってからで良いのではないでしょうか。

しかし、当歳時・募集時はかなり胴が詰まって見えて、如何にも龍王産駒らしい典型的なマイラーの様相を呈していましたが、段々と馬体に伸びが出て、前走のパドックでは伸びのある堂々とした馬体を誇示していました。
これはマイラーの馬体ではありませんね。
今後の成長次第ではクラシック路線も狙えるかもしれません。

この仔の血統をもう一度見直すと、やはり印象深いのはアレッジドやヒズマジェステイを通じてリボーのトリプルクロスを持つ事です。

リボー……

史上最高の馬産家と言われる「ドルメーロの魔術師」フェデリコ・テシオのネアルコと並ぶ最高傑作で、１６戦１６勝、伝説の競走馬で多くの名馬を輩出した大種牡馬でした。
現代のサラブレッド血脈を席巻しているネアルコとは異なり、その直系はほぼ昔の勢いを失っていますが、その産駒のここ一番での爆発力と底力は未だに伝説となっています。

我が国に於ける近々の生産馬は、リボーの血脈を濃く持つ馬は大変少なくなっていますが、SS系やミスプロ系が殆どの血統の中、サラブレッド本来の底力や爆発力を伝える血脈としてとても貴重な存在と言えます。

デルシエロもここ一番の大勝負で、リボーの底力がモノを言う様な気がしてなりません。
じっくりと育てて欲しいものです。