いにしえの一口クラブ

私が競馬を見始めた頃（７０年台初頭）から、既にクラブ法人は存在しておりまして、中でもターファイトクラブは結構活躍馬を出しておりました。当時は社台からの提供馬がメインでしたね。（もう一方の主力提供牧場は西山牧場。）

「障害王」バローネターフ（社台）、「ダイナアクトレスの母」モデルスポート（社台）、「ボールドルーラー系快速牝馬」セーヌスポート、「タンディの仔の快速馬」フェアスポート（西山）、「青森産の名牝」ベロナスポート等々･･･。

つらつら考えると、社台Gは大昔のクラブ馬黎明期から、この類の商売に手を出していたんですね。なるほど･･･
現在の様に大成功、とは言い辛い状況でしたが。

実際に一口クラブのカタログを取り寄せて見たのは、やはり当時の「ダイナースクラブ社台」でして、「ユアースポートの８３」（のちのダイナガリバー）、「モデルスポートの８３」（のちのダイナアクトレス）あたりが募集されていた時期だったと思います。
当時は、この世にインターネットなんてモノは存在しておりませんでしたから、カタログが唯一の情報元だったんですよねぇ･･･

私の記憶では、
・「ユアースポートの８３」は４０００万
・「モデルスポートの８３」は３６００万

･･･だった様に思います。
当時は４０口ではなく２０口募集だったかなぁ？
朝日杯３才S馬で皐月賞２着馬スクラムダイナの全弟（ダイナフランカー）等も募集されていましたが、幾らだったかなぁ？３０００万ぐらいだった様な･･･

この業界も、サンデーと言う化け物が登場する以前は億単位の募集等殆どありませんでしたから、現在と比較しても、ディープの良血、特に牡馬を除けば、あんまり価格レンジは変化していない様な気がしますね。
当時は小金持ちの特殊な趣味（？）と言う位置付けだった一口ですが、これ程の隆盛期を迎えるとは、殆ど思っても見なかったですね。。
実に感慨深いものがあります。