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2015/03/23 14:08
エアロヴェロシティ Aerovelocity
久々に海外から有力馬がやって来ますね!!
しかし、この馬、現在の日本ではまず見掛ける事の無い貴重なサイアー・ラインを持っています。
Tom Foolと言えば、何と言っても歴史上の名馬Buckpasserの父としてその名を残していますが、Buckpasserは、我が国に於いてはあのマルゼンスキーの母父としてあまりにも有名です。
マルゼンスキーのあの爆発的スピードの源泉は、BMSであるBuckpasserから影響を強く受けている、と言う事が広く定説になっています。
Tom Foolの直仔も、
・トンピオン
・モデルフール
・・・等が輸入され、トンピオンは帝王賞の勝ち馬トムカウント等、主に公営での活躍馬を輩出、社台Gの輸入種牡馬であるモデルフールは、偉大なる名牝ダイナアクトレスの母モデルスポート(重賞2勝、最優秀古牝馬)を送り出しました。
その後も直系種牡馬として、コウストンズクラウン等が輸入されましたが、当然これらの直系は絶滅し、輸入種牡馬も殆ど無い現状となっています。
エアロヴェロシティは、Tom Foolのもう1頭の代表産駒と言えるSilly Seasonの直系で、Silly Season〜Lunchtime〜Pinsと続くオセアニア・ラインです。
おそらくこの系統で、未だかつて我が国で走った馬はいないでしょう。
BMSも「豪州の至宝」と言えるSir Tristramの仔Kaapstadですし、オセアニア血脈で固めた異色の血統の持ち主と言えます。
もともとスプリンター王国であるオセアニア・ラインですから、その卓越したスピードの片鱗を、日本のターフでも是非披露して欲しいと思います!!