189件のひとこと日記があります。
2012/09/17 17:33
ながちゃんが我家にやってきた(1)
今日も全レース参加の偉業達成。けんぷーさん流に言うと、疲れたぷー。
心身及び財布もくたくたの綿状態だもんね。
しかしここは立ち上がらねばならぬ。ならぬものはならぬもの、つらいものです。
ながちゃんが我家にやってきたのは、5年前の2月25日。
その前からいろいろあって、長い物語はそこからはじまります。
ある日娘がこう言った。
「ながちゃんの具合が最近どうも良くない。この冬は多分越せないと思う。
せめて、最期のときは暖かいところで死なせてやりたい。
ついては家で看取ってやることは出来ないか」
ながちゃんの話は何度も聞かされていた。
四谷の土手は、もともと江戸城の外堀の一部だったもので、
春には見事な花を咲かせる桜並木もある緑豊かな散歩コースになっている。
そこにはまたたくさんの野良も暮らしている。
その中の一匹がながおという猫だ。
勤めからの帰り道いつもそこを通る娘は猫好き、
中でもながちゃんはおとなしく弱々しいせいもあって、お気に入りらしい。
雨よけに置いた傘がもう片付けられたとか、
新聞紙とマフラーで木の根元に作った寝床がもってかれたよ、などと嘆いていた。
ながちゃんは性格がいいので、てっちゃん(四谷の土手を支配するボス猫)に
まぶだちとして扱われている。
ほとんど毎日餌やりにくる初老の紳士と、てっちゃんのおかげでながちゃんはなんとか生きているのだと言う。
山口瞳なら、「あわれな話だな、日本人って不思議だな」と言うだろうか。
けんぷーさんはお疲れです。したがって明日に続きます。