189件のひとこと日記があります。
2012/11/04 19:07
写真が消える(1)
けんぷーさんの日記がさらにパワーアップして、画像つきになった。
画像の威力は凄い。まさに百聞は一見に如かず、文章の味わいも捨てがたいが何よりわかりやすい。メドゥーサとオルヴィーの画像が見られると知って大喜びした人も多いと思う。私もその一人。
しかし、出てはまた入り、また出ては入りを繰り返しても画像は現れず、前の日記に貼り付けたと分かるまで写真が消えたのかと思ったのね。
紙に現像された写真は、物だからやがて消滅しますよね、でもパソコン上の写真はデータだから消えないはずと思ったら大間違い、写真も消えるのです。これで二度目だと、実はぞくっとしたのです。これから先は怖いです。思い出すとまた夜寝られないくらい恐いです。夜読むのはやめてね。
もう十年以上前になる。浄閑寺というお寺へ出かけたことがあった。浄閑寺というのは、通称投げ込み寺として知られている。江戸の遊郭吉原の近くにある寺で、遊女が死ぬとそこへ投げ込まれたという言い伝えによりそう呼ばれるようになった。「生まれては苦界死しては浄閑寺」という川柳も残るが、この言い伝えはどうも怪しいらしい。
とにかくそこへデジカメを提げて出かけたわけです。吉原にも行きました。妻と一緒です。どちらかというと私はお供です。念のため言っておくかんね。
この吉原という所も不思議な街です。まず地名が消えました。住居表示上は千束に変更されました。地元の人が吉原のイメージを嫌がったのでしょう。
なのに地図を見れば昔の遊郭吉原の一画がすぐに分かります。ここで画像を貼ればすぐ分かるのですが、道路の向きがその一画だけ違うのです。地図の中に斜めに碁盤を置いたと言えば分かりますか。道路の向きがその一画だけ周りと無関係に碁盤の目、したがってその一画が浮かび上がって見えるわけです。
神社、病院なども、みな遊郭と強く結びついた歴史を持っている所です。あちこちに残る遊女たちの悲しい歴史を撮影しながら、ほとんど人通りのない街を歩きました。時折現れる黒っぽいスーツ姿の男たちの鋭い視線。こんな所を女連れで歩く人間はさぞ怪しい人間に見えたでしょう。
そしていよいよ浄閑寺です。続きは昼間用に。