189件のひとこと日記があります。
2012/11/19 01:58
山口瞳と安部譲二
山口瞳が亡くなってもうずいぶん経った。
無くなってすぐ追悼文集が出た。
そこに安部譲二の文章がある。
これが凄い。それほど長くはない文章だが、全編に山口瞳への敬意が満ち溢れている。敬意というより、好きで好きで堪らないと言った方が良いかもしれない。おいおい安部譲二、そんなにマジになるなよ、って感じかな。
でもね、本当に凄いのはね、安部譲二は自分が山口瞳に嫌われているのを、それも並大抵でない嫌悪感であることを、知っていたということなんですね。おそらく安部譲二は、山口瞳にとっては作家としてというより人間として受け入れがたい存在だったのだと思う(安部譲二を中傷する意図はありません)。好き嫌いの問題ですね。
初めて挨拶に行った時から安部譲二はそれを敏感に感じ取る。尊敬してやまない人から嫌われる、それでも自分の思いは変わらない。これは辛い。安部譲二はそれを淡々と語る。いつか自分の思いを受け入れてもらおう。作家として人間として。
しかしその日はもはや来ない、絶望的な安部譲二の悲しみが胸をうつ。
こうまで自分をさらけ出す追悼文があるだろうか。
おそらく、安部譲二は書きながら泣いてますね。山口瞳の死の、どうしようもない無念さに耐えかねて。
ああ、あの江戸前のユーモアとダンディズムは完結してしまった。
東京競馬場で、パドックへ穴場へと走る黒い革ジャン姿の山口瞳、その姿は永遠に失われたのだ。そう思うと私も泣きたい。
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おはなさんさん
柘榴クン登場*
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文之進さん
それどころではありません、おはなさん。
柘榴君がついに登場しました。今ならすぐ会えます。 -
おはなさんさん
文之進さーん、、、なんでもないです。いえ、なんでもなくないです。
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けんぷーさん
ああよかった
文之進さんありがとうございます。 -
文之進さん
けんぷーさんありがとうございます。
私も同じように思って調べると、「大人気ないオトナ」というブログを開いていました。作家活動も続けているようですよ。2005年の三冠レースか何かを、馬単3点で的中とか。お元気なようです。 -
けんぷーさん
安部譲二さんといえば、以前はちょこちょこ栗東まで遊びに来ていたのですが、ここ数年見かけません。まさか塀の中に戻ったんじゃないでしょうに・・・どうしてるんでしょうねえ?
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文之進さん
おはなさんおはようございます。
この本はいろいろな方の山口瞳を追悼する文章を集めたもので、安部譲二の本ではありません。書名は思い出せません。すいません。 -
おはなさんさん
これは次に読もうと思います。安部譲二さんが書かれた文集ですね。譲二さんはリアルにテレビで見てましたが今はどうされてるのでしょうか。
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おはなさんさんがいいね!と言っています。
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文之進さん
文之進がいいね!ファイト!二つもありがとうと言っています。