念押しを少し

本来は「人気馬を追いかけても回収率は上がらない」という内容を証明したかったのだが、頭の中のイメージと実際の数字の間に開きがあって巧くいかなかった。
なので切り口を変えてみたいと思う。

いずれにしても「的中率」は１００％になり得ない。
先ほどの中山の例でも分かるように１３０％回収できても５０％しか的中しない。
馬券を当てた時の事よりも、残念ながら（当然の事なのだが）外してしまった時の事を考えたい。
残った５０％の時の対応なのだから重要な話である。

人気の馬の掲示板を見ると、勝っても負けても批判的な書き込みが載る。
ある意味「有名税」なのも分からないではないが、単に馬券を外してひがんでいるだけに見える物もある。
腹がくくれていない。
くどいようだが２回に１回は外れるのだ。
外す前提で冷静な心持で購入できないのなら、競馬に参加する資格が無いと思う。

当たったら喜ぶ、外れたら残念がる……これでいいじゃないか？

なぜ、あえて誹謗・中傷するのだろう？
自分が「勝ち馬」を見逃していた事を棚に上げておいて、惜しくも敗れた陣営に対して罵詈・雑言を浴びせる……目的が分からない。
いくら１番人気で圧倒的に強いとしても「２回に１回は負ける」のだ。
次は当たるのだから、そのチャンスを逃さないためにも更に検討を重ねるべきである。

確かに「連勝中の馬」や「無敗馬」もいる。
探せば「負け知らずで引退した馬」も存在するかもしれない。
しかし統計学上は「今回勝ったら次回は負ける可能性が高い」のである。
こんな事を書くと「あげあし」を捕ろうとする人が必ず現れる。
まして今回「統計学」を真剣に学んだ人まで敵に回してしまった。

それでもあえて私は言う。
当たった時に喜ぶために、外れた今回は八つ当たりせず、その分も合わせて次回応援すれば良い、と。