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137件のひとこと日記があります。

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2012/03/28 17:42

自己紹介に代えて……

私は何も最初から穴党だった訳ではない、むしろ小心者の私は率先して人気馬から枠連(←当時は馬連すら無かった)を買った。
そしてあるG1で私は『絶対来る』と確信を持って、当時かなりの人気だった馬の組み合わせの馬券を1点で買っていた。
2点買ってしまうと『とりがみ』になってしまう、そのくらいの人気馬券であった。

最後の直線に向かった時、馬群はまだ一団で、それはまるで『どの馬にもチャンスがある』かのごとく私の目には映っていた。
その中からまず、私が対抗として指名した馬が先頭に立った。
大外から私の、そしてみんなの本命がいつもの物凄い脚でかわしにかかる。
2頭が並んだところで「そのままー!」と叫ぶのだが、あいにく、このコースはここからゴールまでが長い。
何しろまだ坂の途中である。
後続を離し切れないまま、私の大事な2頭の追い比べは続く。

こういう時の私の『嫌な予感』は大抵当たる。
坂を上り切った地点から「するする〜」っと1頭の馬が一瞬の脚を使って先頭に躍り出た。
あっという間に突き放された『みんなの本命馬』は、決して諦める事なく一歩一歩、確実に差を詰めて来る。
観衆の、そして私のボルテージはもはや最高潮に達していた。
『絶対に届かない位置からでも、いつも必ずやって来る』
その馬はそう呼ばれていた。
そうやって向かえたゴール板、アタマ差ほどで敗れてしまった。

その瞬間に私がどう思ったか?これが肝心なのである。
私はその時、不謹慎にも
「(昨年末のあのレースのように)あいつ(←1着入線の鞍上)また降着しないかな」
と審議の青ランプを探したのだ。
もちろん、降着どころか審議さえなく、私の馬券は紙くずに確定した。

このような体験が何度か続き、私は『馬券が外れる度に騎手の悪口を言う』行為に嫌気が差してきた。
その差し脚は強烈で、張り詰めていた私の緊張をゆっくりではあったが、でも確実に破壊した。

勝ったら『新聞を見極めた自分の手柄』で負けると『ミスを犯した騎手の責任』という私の心のあり方を変えるべく、私は『本命派』から『中穴派』へ転向した。
これは想定以上に『劇的な変化』だった。
〜つづく(かもしれません)〜

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  • fukkoさんがいいね!と言っています。

    2012/03/29 09:15 ブロック

  • おゆみくさん

    こんばんは。馬券下手なのでいろいろ参考になります。
    こないだのネコパンチのようなのが一番いいですね。ネコパンチの複勝いつもなら選んでてもよかったのに買ってなかった・・・

    2012/03/28 23:16 ブロック

  • カピバラさん

    面白いです。
    続きを期待。

    もしかして、そのレースはスーパークリークが勝った天皇賞(秋)ですか?

    2012/03/28 23:14 ブロック

  • ジュディさん

    次を待つのであ〜る。。

    2012/03/28 22:20 ブロック

  • 落ち武者さん

    共感できる部分(他の日記も)も多々あるので、読んでて面白い・・・ん?面白いはちょっと違うかな?ん〜次も覗かせていただきます♪

    2012/03/28 22:14 ブロック

  • としクンさん

    ◆落ち武者さん
    ありがとうございます!

    2012/03/28 19:29 ブロック

  • 落ち武者さん

    つづけてください♪(笑)

    2012/03/28 19:16 ブロック