137件のひとこと日記があります。
2012/04/13 17:01
ジョワドヴィーヴル
まだ私が工場勤務だった頃、ライン作業中に私は左手をアクシデントで強打し流血、すぐさまラインから外され手当てを受けた。
止血が終わり「しばらく休んでいるように」と指示を受けおとなしくしていた。
しかし、一向に痛みが引かないどころか、ますます増してくる痛みに耐えかね「写真を撮りたいから病院へ連れて行ってくれないか?」と上司に訴えた。
上司は渋々私を搬送する手配をし、工場指定の病院へ到着、すぐにレントゲンを数枚撮影した。
「折れてはいない単なる打撲、痛みは明後日には治まるだろう」
との見立てだった。
翌日になりどうしても納得のいかない私は直属の上司に「もう一度病院で診てもらいたい」と直訴し、再度その山奥にある病院へと向かった。
「今日はもともと公休だからいいが、このままこの痛みが残ったら明日の業務に支障をきたす。もう一度写真を良く診て、それでも異常が認められないのであれば、せめて痛み止めを処方してくれ」
とかなり強い口調でまくしたてた。
医師はあっさり
「あ、折れてる」
と言った。
信用が出来なくなった私は上司に「労災」の適用を確約させ、病院を変えた。
そこで詳しく診察してもらい、折れている箇所も確認した。
縦に裂けるように完全に割れており、ボルトで固定する方法もあると説明された。
見逃す可能性はどれ位なのかを尋ねたが「あり得ない」と一笑に伏された。
発見が今日になった理由はいくつかあるだろう。
サラブレッドの骨折は職業病でもあるし、競走能力喪失という事態を避けられたのだから重症ではないのかもしれない。
再びターフで活躍する姿を見たいと願うファンも多いだろう。
しかし今一度考えてもらいたい。
420kgを下回る小柄な身体にボルトを埋め込み、再度過酷な競走を強いる事が必要なのかどうか?
この馬の「血統的価値」はすでに(産まれた段階で)証明されている。
「競走能力の高さ」も昨年末に証明済みだ。
ならば、最悪の事態を迎える前に、陣営や関係者の「英断」があってしかるべきではないだろうか?
この仔の果たせなかった「クラシック制覇」の夢は、その子供たちに託してはどうだろう?
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じゃんぽけさん
多分個人馬主の馬ならそうなっていたでしょうね?サラブレッドは経済動物だから仕方のない一面とはいえ、その根底には長引く不況などがあり、暗澹たる気持ちになります。多分チューリップ賞の時には既にあまり良くなかったのでしょうね。しかし、手の骨折の話しは酷いですね?結局所詮他人事なんでしょうね・・・。
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ホットさん
一理ありです。 としクンさんも大変な経験をされましたね。
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クリスザブレイヴ命さんがいいね!と言っています。
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善徳女王さん
スポーツに怪我はつきもの。でも、競走馬の場合は、生命そのもの危機がつきまといます。私は怪我を治して復活して欲しい気持ちより、としくんの気持ちと同じです。がんばれって言うより、痛いのによくがんばった、偉かったねって気持ちのほうが大きいです。
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栄光の彼方さん
こんにちは!!
将来の子供に託すためにも同意見ですね。
ただ松田博厩舎は、レーヴディソールのこともあるので(彼女も骨折し休養後レースに出走させるも結果は伴わず引退)、2レースぐらい走らせて結果が出なければ引退という形になると私は想定してます。 -
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善徳女王さんがいいね!と言っています。