少年の日の出来事

少年の日の出来事

　
　これを、書くのは、何度も断念しましたが、

これを、書かなければ、先に進めない気がして、

ようやく、書く決心をしました。これを読んだ人は、

私が誰か、分かるかも知れませんが、あえて書きます。

小学校の５、６年生と記憶しています。

そこ頃、私は少しいじめられっ子で一人で遊ぶのが

好きでした。川遊びや、山登りなど（小さい山です）

散歩が好きでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　或る日の事でした。家の裏側にある川べりを散歩中に

近所で飼っているジョンが私の方に向かってきます。

おかしいな、普段は鎖に繋がれているのに。

私はジョンと呼びかけました。

ジョンは私を無視して、とうりすぎました。普段はこんな事は

ないのに。去っていくジョンをそのまま、じっと見ていました。

１００Ｍくらい先に鉄道の鉄橋がありましたが、ジョンはそこの

中程で止まりました。なんか、きょろきょろしていましたが、

べつに、他に行く感じではありませんでした。突然、機関車の音が

近ずいて来ました。私は、ジョンが逃げるものと確信していましたの

で、あまり気にしませんでしたが、全然逃げようとする気配がないの

で、すこし慌てました。


　その瞬間は、空白になっています。鉄橋に行った私は虚しく、

ジョンの姿を捜しました．．．

　
　次の日、無残な姿になったジョンの話しを

聞いて、やっぱり轢かれたのか、でもどうして。

少し、事情が分かりました。その日ジョンは悪さをして、

飼い主に酷く叱られたそうです。


　その後、ジョンは

私を何年も悩まし続けました。


2003/08/13 20:05 (Wed)