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2020/10/11 20:56
愛と幻想のファシズム (上) 村上 龍
愛と幻想のファシズム (上) 村上 龍
この物語の主人公、鈴原冬ニは、弱者は嫌いと言い、奴隷体質は、抜けよと言っているが、物語中のクロマニオンは、奴隷の集まりではないか。自分の意見を持って居る訳ではなく、自分の居場所を探している人々である。
<クロマニオンとは、私設軍隊みたいなもの>
このクロマニオンは、物語の始めの方から出てきますが、事務所(冬ニの)を襲撃されて、その報復で何人かの人を殺します。しかも、犯行声明をしています。物語の後には、堂々と現れているのに、警察は何もしない。こんな馬鹿な話しはないのでは?警察がいかにいい加減でも、行き過ぎだろう。
まあ、人間の存在そのものが合理的ではないので、物語も、そう言った非合理性から抜け出す事は出来ない。
また、非合理だから、共感もするのだろう。
上巻は、本日、ブックオフで、700円だったから、まだまだ、105円になるのは時間がかかるのかも。ちなみに、他の所で、105円で購入しました。
しいて、、700円では買わないね。下巻がなかったのも事実ですけど。
2005年03月25日21:05