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2016/04/26 11:22
騎手の評価の難しさ
私の優勝確率には騎手の要素を入れていません。それは騎手の評価がとても難しいからです。騎手の評価と言えば、レースの着順があります。ちなみに4月24日現在のJRA主催のレースの勝利度数ベスト10は次のようになっています。(以下敬称略)
1.ルメール、61
2.戸崎、60
3.Mデムーロ、58
4.川田、41
5.内田、32
5.蛯名、32
7.岩田、28
7.武豊、28
7.藤岡康太、28
10.福永、27
みな、高い技術を持った騎手たちです。しかし、これをそのまま数値化して、それぞれのレースの優勝確率に加えることを考えると、とても難しいと思います。結局、難しいのでやめてしまったのが実情です。
1つは騎乗馬の実力と騎乗機会の問題です。実力が高い馬に多く乗れれば騎手の成績は良くなる傾向があります。そのためには単に騎乗技術だけではなく、人間関係や営業の力も必要になってきます。
もう1つは、技術が高い騎手でもうまい騎乗をするときもあれば、下手な騎乗をするときもあるということです。私はよく騎手を野球の打者に例えます。どんなに優れた打者でも毎回ホームランが打てるわけではなく、凡打や三振をすることもあります。3割安打が打てれば一流打者と言われるぐらいです。騎手も常にうまく行くわけではありません。一流騎手でもいい位置が取れなかったり、コース取りがまずかったり、仕掛けのタイミングを間違えたりすることもあります。
正確に騎手の技量を評価しよと思ったら、1つ1つのレースで、馬の力と着順を相対的に評価しなければなりません。つまり、ベースに馬の実力を正確に評価することが必要なのです。弱い馬に乗って上位の着順なら高い得点を、逆に強い馬に乗って低い着順なら低い点数を付けるといった具合に数値化すればいいのです。しかし、これには馬の実力の把握の難しさと膨大な作業量が必要です。
そんなこんなで騎手の要素を優勝確率に加味するのはやめました。個人的に直感でデムーロが乗るから+2%しようとか、技量不足の騎手が乗るから−2%しようとかはやってはいますが、それは公にはしていません。

