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2016/06/06 00:30
安田記念・回顧、その他徒然なるままに
優勝確率の良い所は、過度の期待をしないで済むということです。モーリスの優勝確率は24%、採算オッズは4.2倍でした。もちろん、2位を10%も引き離しているのだから、優勝する可能性は一番高かったのですが、負ける確率は76%もあるのです。そう考えると、モーリスが負けてもそれほど驚かなくて済みます。また、本来は単勝4.2倍ぐらいの期待しかできないのです。それを知らないで、実際のオッズ1.7倍だけを見ていると、ほとんど勝つだろうと思ってしまい、負けたときのショックが大きくなってしまいます。
私は、今回は内心モーリスは負けるだろうと感じていました。いくら強い馬でも、調教が十分できないで、いきなりG1を勝つのは難しいと思ったのです。ですから、2着に粘ったのは逆に少し驚きました。やっぱり強いんだと思いました。残り400mでは馬券外に沈むかもしれないと一瞬思いました。同じ海外遠征帰りのリアルスティールが11着に惨敗したのとは対照的でした。
3着に来たフィエロの人気が低かったのが驚きでした。最近2走の成績がパッとしなかったことと、東京コースはそれほど得意ではないと思われたのでしょう。でも、優勝確率2位タイだったので、実力的には3着に来る可能性はかなり高かったのです。2着のモーリスとの差は決勝写真の縦線2本分(約20cm)で、一つ間違えば2着もあったのです。だから、優勝確率を見ていると、フィエロが好走したのもあまり驚かなくて済みます。
優勝確率の良い所だけを書いてきましたが、「じゃあ、ロゴタイプが優勝したのはどうしてだ」というツッコミが入ると思います。優勝確率は今までの実績の平均点のようなものに近走の実績を足して作ります。ロゴタイプの場合、今までの実績の平均点が低く、さらに近走もそれほど目覚ましい実績を上げていませんでした。それによって優勝確率が9位になってしまいました。しかし、前走のダービー卿CTはマジックタイムに敗れましたが、斤量が58kgと53kgで、価値ある2着だったということです。
私は基礎優勝確率の高い順に近走のレースを1頭につき3〜4レース見直すのですが、だんだん飽きて、下位の馬はレース映像を見ないで着順だけで検討を済ませてしまいます。今回も、モーリス、ディサイファ、フィエロ、サトノアラジン、リアルスティール、コンテントメントまではしっかりそれぞれの馬の最近3〜4レースの映像を見直したのですが、それ以外の馬は成績表の着順だけで判断しました。したがって、ロゴタイプのダービー卿CTも、映像は見直していません。
このように、過去の実績の平均点が低い馬でも、近走のレース内容が良い馬は、優勝確率が低くても好走することがあります。したがって、基礎優勝確率が低い馬でも、最近のレースをしっかりチェックしなければいけないのですが、それがなかなか大変で、つい手抜きをしてしまいます。それで好走馬を見逃してしまうことがよくあります。最近の例では皐月賞のディーマジェスティがありました。あの馬も基礎優勝確率が低かったので、レース映像をチャックすることなく、成績表だけ見て判断しました。それでもあの時は柄にもなくひもの点数を絞ってしまい、あと1点増やせば的中していたのです。せっかくマカヒキを馬連の軸にしていたのに、惜しいことをしました。
さて、最近予想が好調だったのですが、今日は見事に外れてしまいました。これからしばらくスランプが続くのか、それとも来週また持ち直すのか。過去の経験から言うと、しばらくスランプに入りそうです。それを後押しする要因として、これからしばらく、宝塚記念をのぞくと、G1レースがありません。G1レースは各馬が最高の仕上げをしてきます。だから実力通りの決着になることが多いのです。そういう時は優勝確率が威力を発揮します。
G2やG3は紛れが多いのです。強豪が休養に入って、二、三流の馬が主体になります。一流馬が出てきても叩き台であったり、調子が落ちていたり、実力を発揮できない状態で出てくることが多いのです。また、別定戦だったり、ハンデ戦だったりします。はたまた、実績は低いのですが、将来G1を勝つような馬が出てくることもあります。そんな馬は、あっさり圧勝することもあります。だから、G2,G3が続く夏は予想が難しく、馬券はスランプになりやすいのです。


