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2017/01/08 01:49
ジャパンCに海外の有力馬を出走させるためには
■実施時期の問題
去年は、凱旋門賞(仏、2400m、1着賞金3億5200万円)が10月2日、英チャンピオンS(英、2000m、1億590万円)が10月15日、ブリーダーズCターフ(米、2400m、2億5700万円)が11月5日、ジャパンC(日、2400m、3億円)が11月27日。(為替レートは1月8日)
凱旋門賞を勝ったファウンドが英チャンピオンSに出走して2着、ブリーダーズCターフで3着になっています。凱旋門賞2着のハイランドリールが英チャンピオンSをパスしてブリーダーズCターフで優勝しています。
凱旋門賞に出走してから英チャンピオンSとブリーダーズCターフをパスすれば、ジャパンCに出走できそうですね。過去に海外3レースの全てあるいはどれかに出走してジャパンCを勝った馬は、ディープインパクト(凱旋門賞失格→ジャパンC1着)、アルカセット(英チャンピオンS5着→ジャパンC1着)、ファルブラヴ(凱旋門賞9着→ジャパンC1着)、ピルサドスキー(凱旋門賞2着→英チャンピオンS1着→ジャパンC1着)、シングスピール(ブリーダーズCターフ2着→ジャパンC1着)、ランド(ブリーダーズCターフ12着→ジャパンC1着)などがいます。凱旋門賞2着のエルコンドルパサーは、JRAからジャパンCに参戦して欲しいと強く働きかけがあったにもかかわらず出走しなかったそうです。
■日本馬が強くなった
現在、ジャパンCの賞金がアップして、英チャンピオンSとブリーダーズCターフを上回りました。賞金面を考えると、欧米の有力馬がもっとジャパンCに参戦してもよさそうなんですが。原因としては日本馬の力がアップして、海外の実力馬であっても、万全の準備をしないと勝てなくなったことがあげられます。休養を取ってからステップレースを使って欧米から日本への輸送を行って、検疫を受けながら調教をする。または日本でステップレースを使うために日本に長期滞在する。これがかなり負担になるのではないでしょうか。
■招待競走ではなくなった
昔はジャパンCは招待競走で、旅費・滞在費などがJRA負担だったそうです。現在はそれらは全て参加者の自費らしいです。少しは補助金が出ているかもしれません。褒賞金は確かあったような気がします。JRAが指定した海外のG1レースを勝った馬がジャパンCで勝った場合、1億円ぐらいのボーナスが出るとかなんとか聞いた覚えがあるような無いような。欧米からの遠征費総額を1000万円とすると、5着の賞金が3000万円ですから、5着以内に入ればどうにか黒字になりそうです。でも、現在の日本馬の力から、5着以内に入るのも大変です。去年のジャパンCでは、イキートス(ドイツ)の7着が最先着です。
■オセアニア直行便が無くなった
トウカイテイオーが勝った時の2着のナチュラリズムはオーストラリアで活躍した馬です。オグリキャップを負かしたホーリックスもニュージーランド産で、オセアニアで活躍しました。このころ、オセアニアの馬がよくジャパンCに参戦しに来ました。それがある時期からぱったりなくなりました。それはオセアニアからの貨物直行便が無くなったからだそうです。直行便があれば1日以内に日本に来れますね。どこかを経由すると2日以上かかるのではないでしょうか。
ジャパンCの実施日を変更すれば海外の有力馬の参戦が増えるのでしょうか。次回はその辺りに焦点を絞って検討したいと思います。


