スマートフォン版へ

マイページ

5990件のひとこと日記があります。

<< 大阪杯、出走予定馬... ひとこと日記一覧 大阪杯、基礎点... >>

2017/03/27 15:57

相撲の立ち合いの変化について

昨日、大相撲で稀勢の里が照ノ富士を、本割・決定戦と2番続けて破って優勝した。稀勢の里は肩を怪我して万全の状態ではなかったが、そのハンデを乗り越えて勝った。

これ自体はとても素晴らしかったのだが、問題は相手の照ノ富士に浴びせられた観客のブーイングだ。なぜブーイングが起こったかというと、その前日に照ノ富士が立ち合いの変化で琴奨菊を破ったからだ。

多くの人が立ち合いで変化するのは卑怯であるという偏見を持っている。ファンの照ノ富士への誹謗中傷は、この偏見から出ている。

立ち合いで変化するのは相撲の1つの技である。しかし、これは下手をすると相手に一気に攻められて負けてしまうので、あまりほめられた技ではない。あくまでも奇襲戦法だ。

しかし、この立ち合いの変化について行けず、簡単に負けてしまう力士が多い。そんな力士がいるから立ち合いの変化が無くならないのだ。つまり、変化をする方だけではなく、される方にも落ち度があるということだ。

要は、俊敏な動きを身につけて、相手のどんな変化にもついて行けるように鍛えておけば、立ち合いの変化をする力士は少なくなると思う。偏見を持ってしまったファンに言いたい。立ち会の変化は卑怯な技ではないのだ。そして、立ち合いの変化をした力士を一方的に責めるのはやめて欲しい。

格闘技をはじめ、多くのスポーツでは、フェイントと呼ばれる技が使われる。ボクシングなら右で打つと見せかけて左で打つとか、バスケットボールならシュートを打つと見せかけてカットインするとか、サッカーでもドリブルのときにフェイントを使う。野球でも投手はストレートだけではなく、スライダーを投げたりフォークを投げたりして打者を惑わす。

相撲の立ち合いの変化も一種のフェイントである。これを卑怯だという偏見を持つと、スポーツはすべて卑怯であるということになってしまう。稀勢の里だって本割でも決定戦でも立ち合いで変化した。これにはなぜブーイングをしないのか。怪我は言い訳にはならない。

立ち合いの変化は、相手がそれにかからなければ、逆に自分が不利となるのであまりほめられた技ではない。しかし、現実にはその変化にひっかかり、簡単に負けてしまう力士がいるから、変化をする力士がいるのだ。集中力・俊敏性を高めて、相手の立ち合いの変化について行ける力士が増えて欲しい。

お気に入り一括登録
  • フェイント
  • カットイン

いいね! ファイト!

  • ホワイトヤンキーさん

    競馬で言えば、前半スローペースのレースは見たくないという感じですね。

    2017/03/27 18:42 ブロック

  • デュースさん

    相撲の場合はガチンコのぶつかり合いを期待しますからね(>_<)
    立ち合いに関してはいろんな見方意見も今後もあるでしょう

    2017/03/27 17:59 ブロック

  • デュースさんがいいね!と言っています。

    2017/03/27 17:56 ブロック

  • アマゴワクローラさんがいいね!と言っています。

    2017/03/27 16:05 ブロック