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2017/12/11 18:22
朝日杯FSとホープフルS
今年からホープフルSがG1に昇格しました。数年前から賞金はG1並だったのですが、国際セリ名簿基準委員会からお墨付きをもらって、今年から正式にG1レースとなりました。
これで2歳の芝のG1レースは、阪神JF(牝馬限定)と朝日杯FSとホープフルSの3レースとなりました。ほとんどの牝馬は阪神JFを目指しますが、牡馬は朝日杯を目指すかホープフルSを目指すか二者択一となります。
この際の判断材料は3つあります。1つは距離です。朝日杯が1600m、ホープフルSが2000mです。普通ならクラシックを目指す馬はホープフルSで、スプリンター、マイラーを目指すなら朝日杯となるところですが、2歳のこの時期は、クラシックを目指す馬でも1600mで十分だという考え方もあります。
もう1つの材料は輸送です。朝日杯は関東馬にとって、ホープフルSは関西馬にとって、それぞれ長い輸送が必要です。この輸送を嫌う厩舎がいると思います。多少距離が合わなくても輸送は短い方がいいという考え方です。
3つ目は、相手関係です。例えば、ものすごく強い馬が一方のレースに出走するとします。俺の馬ならあいつを負かすことができるという陣営なら同じレースに出走させると思いますが、クラシックのためにここで賞金を稼ぎたい。そのためには少しでも勝つ確率が高いレースに出したいと考える陣営もいると思います。そんな馬はメンバーがより手薄な方を選ぶと思います。
そんなこんなで、来年のクラシック候補が朝日杯とホープフルSに分散することは避けられないでしょう。それはそれでいいと思います。1600mを勝ってG1馬になった2歳馬と、2000mを勝ってG1馬になった2歳馬、どちらが最優秀2歳牡馬になるのか。これは記者の競馬の見方を問われます。どちらが選ばれても、異論反論が続出すると思います。今年のJRA賞が楽しみです。年度代表馬より最優秀2歳牡馬に注目です。
個人的な意見ですが、朝日杯の距離を1400mに短縮してはどうでしょう。つまり、朝日杯FSをスプリンター、マイラーのためのG1レースにするのです。クラシックを目指す馬はどうぞホープフルSへ行ってくださいというメッセージです。2歳で距離適性など分かるはずがないという考え方もありますが、逆に1400mのレースを走らせてその適性が分かるということもあります。この意見はJRAのサイトに投稿済みです。頭の良いJRA職員が私の意見をどう受け取ってくれるのか、あるいは検討する価値もないとボツにするのか。2,3年後を楽しみにしてください。


