韓国パシュートチームの確執

現在、韓国の平昌（ピョンチャン）で冬季オリンピックが行われています。日本人の活躍、韓国と北朝鮮のスポーツの政治利用、ドーピング違反によるロシアの出場停止など、話題が盛りだくさんです。印象に残ったことがあるので書きたいと思います。

◆スピードスケート女子パシュート、韓国チームの確執
女子パシュートといえば、日本チームが金メダルを獲得して、脚光を浴びていますが、その陰で１つの事件がありました。８チームで行われた１次予選（準々決勝）で韓国チームは１人の選手を置き去りにして、残りの２人が先にゴールインしました。パシュートは最後の選手（３人目の選手）がゴールインしたタイムがチームのタイムになるので、いくら先頭が早くゴールインしても意味がないのです。もし、１人遅れたら、前の選手はスピードをゆるめ、遅れた選手の風よけとなった方がチーム全体のタイムは上がるそうです。それなのに、前の２人は遅れた選手を置き去りにして先にゴールインしてしまいました。さらに、レース後に遅れた選手がうなだれてコーチに慰められているときに、他の２人の選手はだいぶ離れたところで私たちには関係ないという態度を取っていました。そして、レース後のインタビューでキム・ボルム（先にゴールした選手）は「ソンヨンさん（遅れた選手）の体力が落ち、（私たちとの）格差が広がった」と笑いながら話したそうです。これが韓国のネットで大炎上しました。ネット上での批判はどこの国でもありますが、韓国のそれは非常に激しくひどいもので、それが原因で自殺に追い込まれる人が多いそうです。今回、非難の標的とされたのがキム・ボルムです。彼女は去年の世界選手権で５０００ｍと３０００ｍで銀メダルを獲得している一流選手で、今回は３０００ｍに出場して１８位でした。さらに、この非難をかわそうと謝罪会見を行いましが、それも「嘘の会見だ」と信じてもらえず、逆効果だったようです。どんな事情があるかわかりませんが、「やっちまったな」という感じがしました。いかにも韓国らしい出来事でした。