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2018/09/20 17:23
神戸新聞杯、その1(皐月賞とダービーの回顧)
■予想オッズ
1.エポカドーロ、2.1
2.ワグネリアン、2.8
3.エタリオウ、4.4
予想オッズではこの3頭の優勝争いになりそうです。それではどの馬が優勝するのでしょうか。それを予想するには皐月賞とダービーのレース内容をもう一度チェックする必要があります。
★皐月賞、稍重
1着:エポカドーロ
7着:ワグネリアン:0.8秒差
アイトーン、ジェネラーレウーノ、ジュンヴァルロが先行して、後続を13馬身ぐらい引き離す。1000m通過が59.2秒。稍重だからハイペース(注)。後続は60.8秒ぐらいの通過。ミドルペース(注)。
先行した3頭は明らかにオーバーペースだから、後続の動きの方を注目するべき。後続の先頭のエポカドーロは、残り450mぐらいで騎手が手綱を動かし始めている。4角で馬場の良い外を回って、よほど手応えが良かったのか残り150mぐらいまでノーステッキで上がって行く。残り100mでジェネラーレウーノを交わした。
ワグネリアンは12,13番手。このペースでこの位置取りは明らかに不利。残り700mぐらいから騎手が手綱を動かして上がって行く。ロングスパートだ。4角を12番手で大外を回った。これも明らかにコース取りの不利がある。
先行馬が後続を離して逃げると、後続の先頭はあまりプレッシャーを受けずに走ることができる。これも競馬あるあるだ。それにぴったりはまったのがエポカドーロ。ペースもドンピシャリ。すべてがうまく行ったレース。
逆にワグネリアンは位置取り、コース取り、ともに不利があった。7着は上出来の結果だった。ダービーでの逆転の可能性を十分残す内容だった。同じようにオーバーペースにもかかわらず3着に残ったジェネラーレウーノも、この後のレースで挽回できる強い内容だった。
★日本ダービー、良
1着:ワグネリアン
2着:エポカドーロ:0.1秒差
4着:エタリオウ:0.2秒差
ワグネリアンは皐月賞とは打って変わって7番手で先行。ペースは1000m通過60.8秒。良馬場の2400mだから速いミドルペース(注)。ゴール直前、粘るエポカドールを差し切った。
自然体の福永騎手にしては珍しく好位置を取りに行った。ダービーの称号がどうしても欲しかったのだろう。馬も騎手の執念に応えてよく走った。問題は馬がこれで燃え尽きてしまったのかどうかだ。ウイニングチケットやワンアンドオンリーのようにダービーを勝った後、目だった活躍をすることなく消えていく馬かどうかということだ。
新聞によると、ワグネリアンは夏の休養を終えてスケールアップ、最終追いきりでも余裕の手応えで抜群の伸びを見せたようだ。どうやらダービーで燃え尽きた馬ではないようだ。逆にダービー当時はまだ完成途上だったと考えられる。一方、エポカドーロはダービーでよどみのない流れで最後まで粘り、あわや二冠達成かと思われるような強い走りを見せた。
エタリオウは後方2番手を追走。最後の直線に賭ける作戦。最後の直線はすごい瞬発力を見せて追い込んだ。この馬、まだ未勝利しか勝っていない。青葉賞2着でダービーの出走権を得た。500万下は2着3回。ワグネリアンとエポカドーロの優勝争いにどこまで絡んでくるのか。それとも漁夫の利を得るのか? ダービーの上り33.5秒はただ者ではない? 評価が難しい。でも頭は難しいか。ボウマンからデムーロに乗り替わり。
エポカドーロの粘りも強力だし、ワグネリアンの成長もありそうだし、どちらを本命にするか、デムーロのエタリオウも怖いし、結論はまだ出せない。
(注)ペース表記:私独自の7段階表記で表しています。
(1) 超ハイペース
(2) ハイペース
(3) 速いミドルペース
(4) ミドルペース
(5) 遅いミドルペース
(6) スローペース
(7) 超スローペース


