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2018/11/20 18:38
ジャパンC、検討2(アーモンドアイ)
◆アーモンドアイ
■秋華賞1着:12番手を追走して、4角では15番手。先頭とは10馬身以上離れていた。そこから追い込んで差し切った。
□5か月休養
■オークス1着
■桜花賞1着
前走は完勝のように見えるが、私に言わせれば冷や冷やの勝利。先行したミッキーチャームが2着に残る完全な前残りのレース。アーモンドアイは4角で先頭から10馬身以上離されて、最後の直線は328m。普通の馬なら届かない距離。それを差し切ってしまうのだから、並の馬ではない。
どうしてあんなに離されてしまったのか。その答えがなかなか分からない。5か月の休み明けで、レース感覚が鈍っていたのか。それとも、ブエナビスタのエリザベス女王杯のときのような、強烈な末脚を持った馬に乗る騎手の心理なのか。前半は極力無駄な脚は使わせない。後方で落ち着かせて折り合いに専念する。気が付くと先頭は遥か前を行っていた。そんな状況なのか。
強烈な末脚を持った追い込み馬で、単勝1倍台の強い馬に乗ると、騎手は得てして安全策を取りたくなる。スタートで出して行く必要はない。無理して位置を取る必要はない。とにかく馬の気に合わせて乗っていればいいと考えるのだろうか。それが大きな落とし穴になる。
どんなに強い追い込み馬でも、やはりスタートは大事で、ある程度の位置を取る必要がある。他の馬がいつも、逃げ馬にプレッシャーをかけてくれたり、早めに捕まえに行ってくれるとは限らない。ノープレッシャーの逃げ馬を自分で捕まえに行かなければいけないときもあるのだ。
さすがに今回は最後の直線が長い東京コース。4角最後方でもどうにかなるだろう。4角をうまく回れば勝利はかたい。14頭以下になる可能性もあるので、逃げ馬を射程圏から外すということはないと思う。
理想は中団の内で脚を溜めて、4角は内を回って、そこから少しづつ外に出して行くというコース取りだ。騎手は内で包まれるのを嫌うので、早めに外に出して4角で大外を回る。それで届くのか。先行馬を捕まえることができるのか。ハーツクライがディープインパクトに勝ったときの先行策を思い出す。
ハーツクライはジャパンCでは18頭立ての16番手を追走。ハナの差でデットーリ騎乗のアルカセットに負けた。その悔しさを有馬記念にぶつけた。追い込み馬なのに3,4番手で先行。最後の直線で猛然と追い込んで来たディープインパクトに勝った。
今回、ハーツクライのような馬はいるのだろうか。つまり、好位で脚を溜めて、アーモンドアイの追い込みを退ける馬だ。ガンコ、キセキ、サトノクラウン、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、どの馬も、先行してもしぶとい馬ばかりだ。意外と強敵は多いようだ。


