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2019/02/25 15:57
中山記念、回顧(ステルヴィオ、アタマ差の3着)
G1馬が5頭参戦して、スーパーG2とはやし立てられましたが、勝ったのはG1を勝っていないウインブライトでした。この馬は11月〜3月と、中山1800mに良績があり、さらに去年のこのレースの勝ち馬でした。まさにリピーターでした。でも、まさか連覇するとは。
ウインブライトのレース内容は、大きく離して逃げた馬を射程圏に入れつつ、ジャストのタイミングで仕掛け、逃げ粘る馬(ラッキーライラック)をゴール直前差し切る、文句のつけようがない勝利でした。
私は、初めスワーヴリチャードを本命にしましたが、当日、やはり距離適性や勝負気配で少し苦しいのではないかと、本命をステルヴィオに変更しました。この変更は正しかったと思います。テレビでパドックを見ると、スワーヴリチャードは+14kg。細江さんは良くなっていると言っていましたが、やっぱりゆるそうだと思いました。実際、レースでは最後の直線で伸びを欠いて4着でした。
今回1番人気だったディアドラでしたが、私は、初めからこの馬は馬券内には来ないという直感がありました。でも、実力はあるので一応▲を付けておきました。パドックでも細江さんが良い状態ではないと言っていました。実際のレースでも見せ場なく6着に敗れました。そうするとどの馬が勝つのか。スワーヴリチャードの次に頭に浮かんだのがステルヴィオでした。
ステルヴィオは調教が良く、実力があるので好走の可能性が高い。しかし、騎手を見ると、丸山元気に乗り替わりでした。これで悩みました。しかし、馬の実力と調子をもう一度考えると、丸山君でも勝てるんじゃないか、悪くても2着は確保してくれるんじゃないかと思って本命にすることにしました。
ステルヴィオは、パドックで細江さんが絶賛、実際のレースでも3角を回って手応え十分。これはいけると思って見ていました。ちょうど前にウィンブライトがいて、位置取りも絶好でした。しかし、ステルヴィオは3角過ぎのカーブでウインブライトをまくろうとしますが、ウインブライトがそれを許しません。最後の直線に入って、ウインブライトは外に少し寄れて、ステルヴィオはそのあおりを受けて外に寄れます。このロスが結果的にゴール前でラッキーライラックを差し切れなかったことにつながりました。
ここからは少し話がマニアックになりますが、ステルヴィオの騎手としては、前のウインブライトの手ごたえを知ることが大切だと思います。手ごたえが無ければ早めにまくる。手ごたえがあればそのまま後ろについて、最後の直線で差す。この辺りの判断をとっさにすることが必要です。
今回は、ウインブライトは余裕十分で3角過ぎを通過し、4角手前でも多ごたえ十分でした。こんな時は下手にカーブでまくろうとしないで、脚を溜めて、最後の直線に入ってから外から合わせれば、後は馬に勝手にスイッチが入るものです。この辺りの状況判断は神の領域ですね。
丸山元気君の騎乗は合格点が与えられると思います。ただ、それは3着を取れる合格点です。アタマ差を逆転して2着を確保するという視点から見ると、残念ながら不合格となります。でも、それは承知でステルヴィオから馬券を買ったので、納得しています。
初めスワーヴリチャードを本命に考えていたときは、自信が無かったので複勝を買おうかと思っていました。結局、ステルヴィオも、騎手のことを考えると複勝が正解だったようです。


