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2019/08/12 18:15
関屋記念:ケイデンスコールの大敗
■ケイデンスコールの大敗
NHKマイルC2着の実績で、2番人気に推されたケイデンスコールでしたが、中団後方を追走して、最後の直線で大外に出ましたが、まったく伸びずに14着に終わりました。新聞にそれに関する記事が出ていたので、それを踏まえて、感想を書きます。
石橋騎手「返し馬から変な汗をかいていた。向上面で理想的なポジションだったけれど、最後の直線で追っても伸びなかった。暑さがこたえたのかもしれません」
このコメントの要点は
1.理想的な位置取りができた
2.馬の体調が悪かった
つまり、騎手はうまく乗ったが、馬の体調が悪くて大敗したということです。このようなコメントは聞き飽きました。このような考え方では、石橋騎手も二流騎手どまりでしょう。返し馬のときに、馬の異変に気付いたのだから、いつも通りの乗り方ではいけないと考えるべきでしょう。
どう乗り方を変えたのか。そして、それに対して馬はどう反応したのか。それが聞きたいです。具体的には、3番枠で好スタートを切りました。それなら中団の前を走らせて、3角から4角へのカーブで内らち一杯を走らせて、馬の負担を軽くする。そして、最後の直線で少しでも粘りを見せられるようにする。
そうすれば、馬券に絡めないとしても、5着以内を狙えたかもしれません。うまく行けば3着以内に入れたかもしれません。結果論ではありません。少しでもいい結果を求めて努力するということです。
このような騎手批判をかくと、「馬券が外れたのは自己責任」といった訳の分からないことを言う人がいますが、馬券が外れて批判しているのではありません。馬券は自己責任なんて分かっています。
私が騎手や騎乗の批判をしているのは、少しでも日本人騎手が騎乗技術を上げて、世界に通用するようになって欲しいからです。日本の強豪馬が海外のビッグレースに出走するときに、日本人騎手を乗せて欲しいというファンがいますが、それは、日本人騎手の騎乗技術のレベルを知らないからです。
少しでもそれを知っているファンなら、一流外国人騎手への乗り替わりは仕方ないと思うはずです。最近の例としては、ディアドラがマーフィー騎手に乗り替わって、イギリスのG1をあっさり勝ってしまいました。
馬の操縦はとても難しいと思います。各馬に能力、癖(気性)、脚質の違いがあります。体調の良し悪しがあります。コース形態、馬場状態の違いがあります。そして、1頭で走るわけではなく、とても多くの馬といっしょに走ります。枠番、ペース、位置取り、仕掛け所、コース取り、すべて一瞬のうちに判断しなければなりません。
無数の要素があって、その中からベストなものを選ばなければなりません。正解の分から難問を解いているようなものです。


