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2024/04/16 16:52
藤岡康太騎手の死去について
4月10日に、藤岡康太騎手が落馬によるけがのために、35歳で亡くなりました。騎手は鐙に両足を掛けて馬に乗っているだけなので、落馬するとき、馬から放り投げられて、地面に激突します。さらに、馬にのしかかられたり、けられたりすることがあります。非常に危険です。
私は原付バイクで転倒したことがあります。カーブを曲がり切れずに転倒したのですが、時速30km/hぐらいに減速したときに転倒したので、それほど大きなダメージはありませんでした。それでも腕や脚に軽いけがをして、大きなショックを受けました。
競馬の場合は、平均60km/hぐらいで走っています。スパートすれば65km/hを超えることがあります。落馬すると、馬から放り出され、地面に激突します。さらに後続の馬が直後を走っています。とても危険な状況です。
騎手はこのような危険といつも隣りあわせです。1レース1レース、死を覚悟して馬に乗っているのです。さらに、ただ乗っているだけではなく、レースに勝つために、馬を制御したり、位置取りを決めたり、抑えたり、促したり、仕掛けたり、コース取りを決めたりします。それをうまくこなす騎手は本当にすごいと思います。
岡潤一郎騎手が落馬によって死去してから31年がたった。あの時も大きな衝撃が走ったが、その衝撃が薄れてきたころに、またその悲劇が起こってしまった。落馬死亡事故は競馬にはつきものである。今後も起こる可能性はある。騎手はそんな危険と隣り合わせで馬に乗っているということを肝に銘じておこう。