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2012/01/19 00:14
競走馬とレーシングカー
レーシングカーにはスピードメーターとタコメーターが付いている。それによってどれぐらいのスピードが出ているのか、どれぐらいエンジンを回しているか知ることができる。また、無線でチームのコーチからいろいろな情報や指示を得ることができる。
一方、騎手はスピードメータもタイマーも見ることができない。スピードやタイムは騎手の勘で判断するしかない。
しかし、人間にとって時間感覚は非常にあいまいなものである。よく目をつむって時間を当てるゲームがあるが、10秒でもなかなか当たらない。これが30秒、1分、2分となると大きな誤差が生じる。
レースを見ているファンは、「1000m通過が63秒」と聞けば、「え?、スローペースだ」と分かるが、騎手は個人差はあるが、気づかない騎手の方が多いと思う。超一流の騎手はこの時間感覚が優れているのだと思う。いわゆる体内時計が正確なのだろう。
騎手はレーシングカーに乗っているのではなく、生きた動物に乗っていると言うことを忘れてはならない。騎手もファンの思っているように馬を操りたいと思っているのだろうが、それがなかなか思うようにいかないのだ。