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2014/10/28 19:47
G1なのに休養明けの馬が多過ぎる
天皇賞(秋)は、エピファネイアが6か月半、ジェンティルドンナが4か月、フェノーメノが6か月の休み明けだ。他にもデニムアンドルビーとトーセンジョーダンが4か月の休み明けだ。天皇賞(秋)はG1レースなのに、休養明けの有力馬が多いように感じる。休養明けでも仕上がっている場合もあるが、前哨戦を使って万全に仕上げてから出走して欲しいと思う。
ただ、これには理由がある。それは秋には中距離のG1レースが3つあるということだ。つまり、天皇賞(秋)(11月2日、2000m)、ジャパンC(11月30日、2400m)、有馬記念(12月28日、2500m)の3つだ。馬主または調教師はできれば、愛馬をこの3つのレースすべてに出走させたいと望んでいる。ただ、どのレースにも目いっぱいの仕上げで臨むのは難しいので、ジャパンCまたは有馬記念を最大目標とするのだ。そうすると天皇賞(秋)はどうしてもその前哨戦という位置付けになってしまう。
ジャパンCが創設される前は、秋の中距離G1レースは天皇賞(秋)と有馬記念の2つしかなかったので、それぞれ目一杯の仕上げで臨んできた。もちろんほとんどの有力馬が天皇賞(秋)の前哨戦として毎日王冠や京都大賞典を使ってきた。
しかし、ジャパンCができたことによって、この3つのレースすべてに目一杯に仕上げることが無理になったのだ。例えば、毎日王冠→天皇賞(秋)→ジャパンC→有馬記念というローテーションを組んで、実際に全部出走して勝ち負けしたら(目一杯に走ったら)、おそらく故障を発症するか、故障まではいかなくても、体調を崩して大きなスランプに陥るだろう。このローテーションは年内で引退するつもりの馬のみに許される過酷なローテーションなのだ。
したがって、天皇賞(秋)の前に休養を取って、前哨戦を使わずに天皇賞(秋)から秋の中距離G1シリーズに臨む馬が多くなったのだ。つまり、ジェンティルドンナもフェノーメノもエピファネイアも秋の最大目標は天皇賞(秋)ではないということだ。
そこに3歳馬のイスラボニータや、G1には少し足りない有力馬に付け込む余地がある。つまり、サトノノブレス、マイネルラクリマ、ディサイファ、ヒットザターゲットなどが、波乱の立役者となる可能性があるのだ。