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2014/12/17 11:35

2歳のレース体系について

現在2歳G1レースは牡牝混合の朝日杯FSと牝馬限定の阪神JFの2つです。しかし、阪神JFがウオッカブエナビスタアパパネのようなクラシックホースを輩出したのに対して、朝日杯FSは、多くのクラシック有力候補が回避して、あまりクラシック馬を輩出してきませんでした。

回避の主な理由は、枠順で有利不利が大きい中山1600mコースで実施されることだと思います。また、クラシックを狙うには距離が少し短いというのもあるかもしれません。これによって、ロジユニヴァースヴィクトワールピサエピファネイアワンアンドオンリーのようなクラシック優勝馬が、朝日杯FSを回避してG3のラジオNIKKEI杯(2000m)に出走しました。

2歳G1がこの2つのレースしかないので、朝日杯FSの優勝馬が最優秀2歳牡馬、阪神JFの優勝馬が最優秀2歳牝馬になります。しかし、上記のような理由で、最優秀2歳牡馬がクラシックで活躍することが少なくなりました。また、クラシック有力馬がG1ではなくG3のレースを選ぶという不自然な現象が続いてきました。

そこで、牝馬は今まで通りで、牡馬は朝日杯FSを阪神に持って行き、マイラーのトップを決めるレースにして、ラジオNIKKEI杯を廃止して、中山2000mのホープフルSをG2に格上げして、クラシック有力候補が集まるレースにするという改革が行われました。この改革に伴って、2歳の重賞がここ数年いくつか新設されています。

ホープフルSは去年まではOPで1着賞金1500万円でしたが、今年はG2に昇格して1着賞金が6500万円に増額されています。朝日杯の1着賞金が7000万円ですから、賞金はすでにG1級になっています。2歳のG2は他に京王杯2歳Sとデイリー杯2歳Sがありますが、どちらも1着賞金は3600万円です。おそらくホープフルSは将来G1に格上げされるのだろうと思います。現在申請中で、認可が下り次第G1に格上げするのではないでしょうか。

この改革にはもう一つの狙いがあります。海外では1日に複数のG1レースを実施するのが普通です。しかし、JRAはそのようなことは行いませんでした。かつてジャパンカップとジャパンカップダートを同じ日にやったことが1回だけありました。その際の売り上げが大きく落ち込んで、それっきりやらなくなりました。つまり、G1レースは分散して実施した方が売り上げが上がるのです。

しかし、一部の競馬ファンには今でも同じ日に複数のG1レースが見たいという要望が根強くあります。ホープフルSをG1に昇格すれば、有馬記念と同日開催となり、この要望に応えることができます。2歳G1ならもともと売り上げも少ないので、同日開催で売り上げが落ちても最小限で抑えられます。このように今回の改革はいろいろな面でメリットがある良い改革だと思います。

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